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第359号



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 最初に映画を見た記憶が、断片的に残っている。伯母が家の前を通 りかかり、江ノ浦(江名)にあった名画座に連れて行ってくれた。通 路に炭が置かれ、鉄格子の蓋がしてある。平日の午後だったせいか、たった2人の客のために映画が始まった。

 タイトルバックが岩と波だったから東映の映画に間違いない。主役は大川橋蔵で、それが「雪之丞変化」なのか「新吾十番勝負」なのかが思い出せない。調べてみると、公開はともに1959年(昭和34)で、五歳か六歳のときに見たことになる。ひょっとすると2本立てだったのかもしれない。

 先月末、いわきの鉄道や文化、風俗などを丹念に調べて記録している小宅幸一さん(66)が、いわき地方の映像文化について話した。海辺の小さな映画館で東映のチャンバラ映画を見たそのとき、いわき地方には47もの映画館があった。かつての平市と磐城市(現在の小名浜地区)の10館ずつを筆頭に各市町村にもきちんと存在していた。特徴的なのは、周辺から集客できる町場だけではなく、炭鉱があった山間部や漁業が盛んな港町にもあったことで、いわきがいかに炭鉱と漁業に支えられてきたかがわかる。
 貧しく娯楽のなかった時代のかけがえのない楽しみが映画で、地方と東京、世界を銀幕がつないでいた。ジュゼッペ・トルナトーレ監督のイタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」はシチリア島の小さな村にある教会兼用の映画館が舞台で、映画への愛や古き良き時代への郷愁を描いている。わが名画座もそうした存在で、地区民や漁師たちをわくわくさせていた。若き日の三波春夫や村田英雄が巡業に来たこともあったという。

 いま、いわき地方にある映画館は、平地区の1館だけになった。高校生のころはまだ、市全体で二十館ぐらいは残っていて、いい映画を低料金で見せてくれる「アポロ座」もあった。ちょうどアメリカン・ニューシネマの全盛時代で、「卒業」や「俺たちに明日はない」「真夜中のカーボーイ」などに目を見張った。映画館には、気持ちをスカッとさせてくれる痛快さと社会を冷静に見る眼差しがあって、わくわくした。
 ところがいまは、大手配給会社の力が強く系列の映画が優先されてしまうせいか、地方都市では見られる映画が限られてしまう。「時代が違う。映画なんて古い。いまはネットの時代」と言われればそれまでなのだが、テレビやネットとは違って、スクリーンと向き合った時間はまちとつながっていて、その日の記憶が、思い出として積み重なっていく。しかも映画フィルムは時代を切り取って映像として残っていく。そこに活字文化との共通 性を感じる。
 ことしの6月、小名浜にイオンモールがオープンし、唯一残った平の映画館がそちらに引っ越すという。いわき駅前にもスクリーンを少し残すそうだが、長い間、文化を育んできた平から生粋の映画館が消えるのは、やはり寂しい。こうして、いわきらしさが失われ、画一的で無味乾燥なものが、まちの個性を削いでゆく。





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