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11/15(Thu)
第377号



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 小名浜から海岸線を北へ向かうと永崎海岸がある。その最北端が龍ケ崎という岬で、八大竜王尊が祀られている。長い間に波で浸食されたのだろう。六角堂がある五浦海岸を思わせるような断崖地形で、さまざまな奇岩が見られる。その代表格が「へそ石」。この石には伝説がある。
 ある年、へそ石は暴風雨に襲われ、岩穴から離れて流された。漂着したのは銚子(千葉県)の浜。それを拾った人が、草鞋(わらじ)を作るときに使う藁打ち石すると、流行(はや)り病が蔓延した。困った地区民が拝んでもらうと「永崎のへそ石を藁打ち石にするとはどういうことか」という神のお告げがあり、住民たちが船に積んで永崎まで返しに来たという(『磐城七浜昔ばなし』より)。
 真偽のほどは定かではないが付近の住民ならだれでも知っている言い伝えで、「へそ石は一時、波にさらわれて姿を消していたが、奇跡的に戻ってきた」とまことしやかに語られてきた。しかも1964年(昭和39)には、底をセメントで固めて動かないようにされてしまう。
 それから47年後の2011年の3月11日、龍ケ崎のへそ石は東日本大震災で大津波をまともに受け、再び姿を消した。
 その2年後の2014年6月9日のことだ。防潮堤をつくるための工事で、砂に埋まったへそ石が見つかる。その知らせを受けた永崎区が、その年のうちに八大竜王尊碑のわきに御影石の台座をつくり、そこにへそ石を置いてセメントで固めた。
 龍ケ崎あたりは岩礁が広がっていて、よく船が座礁した。そのため、近くを航行する船を導くために龍ケ崎鼻灯標が置かれた。この周辺は震災前、永崎採鮑組合の漁場で、ウニ・アワビの養殖場でもあった。黒いウエットスーツを着た潜(くぐ)りの男たちは、シーズン前になると八大竜王に無事を祈り、伝馬船で漁場に出た。いまは震災・原発事故の影響で水揚げ量 が極端に減っている。
 そのへそ石が八日、NHKBS「にっぽん縦断 こころ旅」で紹介された。いわき市在住の國井江美子さん(58)が「ずっと残したい、ふるさとの風景」として「へそ石へ行ってみてください」と手紙を出し、俳優の火野正平さん(69)が自転車で訪ねたのだ。JR泉駅からペダルをこぎ出して小名浜の臨海工業地帯を抜け、イオンモール前からいわき海星高校経由で永崎海岸に着いた。そして防潮堤の外にある八大竜王尊碑とへそ石をなんとか見つけた。巨大な防潮堤の脇を自転車で走りながら「全然海が見ないじゃん。これでいいのかねぇ」とつぶやいた正平さんの目には、いわきの変貌ぶりがどう映ったのだろうか。
 かつてへそ石は、あわび石、カブト岩などとともに崖の下にあった。それが地震による地盤沈下で砂に埋もれ、へそ石だけが八大竜王尊碑わきに奇岩代表として置かれることになった。この石の数奇な歴史と運命は、震災・原発事故の記憶とともに後世に伝えていかなければ、と思う。


 

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