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第120号
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丹野清志さんインタビュー
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ひとこと 大石芳野さん
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草野天平と梅乃の出会い
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往復葉書 編集室⇔読者
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風の通 る家
この期に及んで、何を躊躇しているのだろう。長いトンネルに入ったまま、一向に出口は見えず、状況はさらに悪化している。「医師不足で方策はなく、いまのままの態勢で耐えるしかない」と言う人もいる。しかしただ耐え忍ぶだけで、本当に数年で出口に行きあたり、事態は好転するだろうか。
一番の原因は新しい研修医制度による医師不足、それも勤務医不足だろう。数年前から、いわきの病院では産婦人科や小児科が消え、内科さえないところがある。行政から承認や指定を受けたにもかかわらず、その医療に追いつけない病院もある。
高度医療を担う共立病院も神経内科や放射線科は常勤医師がいないまま。心臓血管外科は常勤医師が一人だけで、いまも緊急手術はできず、患者はしばしば郡山など市外に搬送されている。そして今後も常勤医師は減りそうな気配だ。
「何かあったら東京や福島、仙台に行けばいい」。そんな声も聞くが、ある程度の医療が地域で完結されて、その地域で安心して暮らせる。ほかの地域に委ね、頼りきることは、地域医療の崩壊を促す。どうしても無理な治療は、市外の病院への道筋をつけなければならない。
このところ話題になっている、平成18年の救急車の医療機関への受け入れ照会回数も、福島県内の10回以上の78件はすべて浜通りで、そのうち76件がいわき市。19年はさらに増えて96件、最長で2時間半ほど救急車が現場に止まったままだった。
三次救急を担う共立病院救急救命センターのほか、17の二次輪番病院はあるものの、夜間や休日などもある程度、対応できる病院は共立、労災、松村、常磐、呉羽ぐらいしかない。それでも常勤の麻酔科医がいるのは共立病院だけで、例えば労災病院でも夜は放射線技師も臨床検査技師も自宅待機で、緊急の対応はできないのが実情だ。
いわきの医療をどうする、という話し合いが持たれて久しく、そのなかで休日小児専門当番医ができ、病院の産婦人科の集約化はされた。しかし当面、そして近い将来のいわきの医療全体の青写真は描けず、だから具体的な案も机上に載らず、遅々として進まない。
幸い、いわきは開業医が多い。勤務医が足りないのだから、開業医の助けを借りるしかない。地域全体でもっと上手なやり方があるはずで、それをわかっているのに手をこまぬき、リーダーシップを発揮することも、提案することも、いい意見に耳を傾けることもしない。
いわき市がリーダーシップを取って、早く、みんなでいわき方式をつくらないと、いわきの医療は崩壊する。たとえ医師不足が解消されても、医療の質にこだわれなくなる。
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