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 毎年、3月の末に、次年度の市立美術館の企画展が発表される。2008年度はヴィクトリア&アルバート美術館所蔵の浮世絵名品展、池田満寿夫展、イタリア美術館とナポレオン展、色彩の力/絵画の中の調和と秩序展、ピサロ展が開かれる。
 「1年に1つ、2つでいいから、多くの人が『見たいなぁ』と思って足を運ぶ展覧会をしてほしいと、いつも思っているのですが、なぜそれができないのでしょう」。美術館の話になると、よくそう尋ねられる。企画展の内容がどう決められるのか、市立美術館に聞いた。
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 美術館の企画展は総合的なバランスを視野に計画されているという。どういう展覧会をしたいのかを考えるとともに、予算、それに例えば海外の作品展など、単独ではかなりの経費がかかるため、巡回展とのタイミングを考えながら、バランスのとれた一年間のスケジュールを立てている。
 学芸課長の佐々木吉晴さんによると、巡回展と言ってもただパックになったものを、ただ展示しているのではない。企画会社や主催の新聞社と話し合って、展示の内容などを調整する。それに「どうしても、この展覧会をやりたい」と思う企画は、早い時期から美術館内で検討し、それを巡回展でできるか模索する。そして計画がまだ明確でない段階から、時期や期間を決める。
 内容によって違うが、企画展は開催の2、3年前から準備を進める。例えば、2008年度で言うと、浮世絵名品展は3年前、池田満寿夫やイタリア美術とナポレオン展は2年前から準備していた。
 市立美術館には、知識人などが委員になって美術館のあり方などを話し合う「美術館協議会」が設けられていて、年に2回開かれている。決定権などはないが、そこでの意見は尊重される。しかし、協議会や教育委員会などに企画展の案件が出された時は、実質的に開催はすでに決まっていて、事務手続き上の流れにすぎない。
 市民の声はアンケート、美術館協議会、市民美術懇話会、さまざまな人たちとの雑談のなかで拾い、学芸員の会議で出されている。

 緊縮財政のなかで、美術館の収蔵品購入の予算は2007年度からゼロになったが、企画展の予算は微減に留まっている。美術館では一般財源と各展覧会の入場料収入をきちっと見込み計算しながら、企画展も考えている。
 もっとお金をかけない企画展にして、展覧会の回数を増やしたら、という意見がある。一方、お金がかかることなんだから回数を減らして、それぞれに力をいれたら、という声もある。市立美術館独自の自主企画は、雑用で学芸員がそのための時間を十分にとれないため、年に1つ、2つがせいぜいという。



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