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いわき市絵本美術館

想像力が働き、イメージが広がる

 地下1階から地上2階までの吹き抜けの迷路のような建物。天井まで壁にずらり並べられた絵本。ガラス窓のむこうに見える水平線――いわき市平豊間字合磯の丘に「絵本美術館」がオープンして10カ月が過ぎた。いわき、アリス、白バラと市内で3つの幼稚園を経営する巻レイさんが、建築家の安藤忠雄さんに設計をお願いして建てた建物。3つの幼稚園の園児のほか、これまでに6千人が訪れ、心地よい空間で思い思いに過ごしている。
 1300冊の絵本が表紙を見せて並べられている絵本美術館の壁。レイさんの娘で、絵本美術館の責任者の美佳砂さんはオープン前、壁にきれいな絵本を並べていて気づいた。「適当に並べると、面 積が大きすぎて空間が壊れる」。思案の末、表紙の絵の一色をつなぐように絵本を並べてみた。この絵本の赤とその絵本の赤、というような色のバトン。壁面の雰囲気はがらり変わった。
 安藤さんの建物は不思議だ。使いながら想像力が働き、イメージが広がる。まるで、コラボレーションしているようだという。クリスマスシーズンには、クリスマスの絵本を並べてみる。すると、いろんなアイディアが浮かんできた。これまでヨーロッパなどで買い集めていたオーナメントで飾ったツリーも置いた。建物の雰囲気を壊さないように楽しみ、楽しませている。
 絵本はクラシックなものを主に選んでいる。コンセプトに選んだ5人の作家はモーリス・センダック、マリー・ホール・エッツ、ガブリエル・バンサン、エドワード・ゴーリー、スズキコージ。ケイト・グリーナウェイ、ウォルター・クレイン、R・コールデコットなどの貴重な初版本、日本の古い絵本も並んでいる。
 それに絵が美しいもの。美しい絵、色づかいは、子どもたちの「読みたい」思いをそそる。壁に展示されている絵本を見て、読みたいと思う絵本を絵本棚から取って、好きな場所で自由に読む。海の見える階段やテラス、いすに座っても、ベンチでもいい。子どもたちの想像力が養われる。
 月曜日から木曜日までは3つの幼稚園の園児が利用。金曜日は一般の人たちに開放している。時間は陽の光が天井の三角窓から射し込む午前10時から午後2時まで。美術館は「光の建築」でもあり、自然光で本が読めるような時間設定をしている。
 これまで、一般の人々は6000人訪れ、多い日は1日で200人にもなった。NHKなどのテレビや雑誌でも数多く取り上げられ、北海道や長崎、京都など全国から、中には10数時間かけて訪れている。
 訪問者の目的は大きく2つにわかれる。1つは安藤建築を見たい人。絵本美術館は安藤作品の初期のタイプの「迷路性」と、このところ取り組んでいる「自然とともに」の2つの要素が融合している。「コンクリートがこんなに温かく感じられるのですね」。訪れた人によく言われる。
 もう1つは絵本。美術館の説明を一通り受けた後、好きな絵本に囲まれ、手に取りながら、ゆっくり、のんびり過ごしているという。
 春、美術館のクローバー畑が元気な緑色になってきた。園児たちはそこでお弁当を広げ、訪れた人たちは四つ葉のクローバー探しをするだろう。



絵本美術館1 絵本美術館2
絵本美術館3 絵本美術館4
絵本美術館5 絵本美術館6


 来館希望者は往復はがきに住所、名前、年齢、職業、連絡先を明記して、〒970-8031、福島県いわき市平中山字矢ノ倉131-4、いわき幼稚園まで申し込むこと。





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