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16ビートのリズム
チャカチャカ、チャカチャカ、チャカチャカ、チャカチャカと軽快なリズムの16ビート。イヴ・クラインの「人体測定」などが並ぶ市立美術館の常設展示室にリズムが響いた。芸能山城組が27日、世界のさまざまな民族合唱とともに、得意なケチャ(バリ島の舞踊劇)の16ビートを合唱した。
「世界中に広がる究極のリズム16ビートは、人を踊りに駆り立てるシグナルとして、人類共通に体の中に刻み込まれているに違いありません」。いわき出身で、舞踊学者の本田郁子さん(故人)は、中学1年生の国語の教科書(東京出版)の「16ビートは踊りのリズム」で書いている。
狩猟や採集で暮らすコンゴのムブティ人の音楽、ブラジルのサンバの打楽器、能の最後の大鼓と小鼓、太鼓、バリ島のガムラン…リズムは16ビートなのだという。地域や民族、文化、時代を越え、もしかしたらDNAに組み込まれたリズムなのかもしれない。
「わたしたちは美しいもの、面白いもの、快いものを感じる感性を生まれながらに持っていて、地球上のさまざまな地域に踊りや音楽に共通してみられる特徴は、それだけ人間にゆかりが深い」
郁子さんは幼いころから踊ることが好きで、お茶の水女子大で舞踊を学び、民族舞踊学の専門家になった。大学時代から世界の民族芸能を研究・上演する芸能山城組にも加わり、夏休みに小川の舘のじゃんがらを教えてもらい、山城組風にアレンジした。そして郁子さんの新盆には、山城組がじゃんがらで供養した。
ケチャの16ビート合唱を聞きながら郁子さんが浮かんだ。会場には、郁子さんのお母さんの姿もあった。 |
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