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季節の贈りもの

 この夏も母の友人から届いた。手づくりの青じそ味噌。青じそと青とうがらし、みそ、さけ、中ザラ糖、みりん、ニンニク。びんに貼られたラベルにはちゃんと材料と、生産者の名前が記されている。
 教えていただいた作り方をかいつまんで説明すると、青じその葉は洗って水を切り、筋を取る。そのあと酒をふりかけてあく抜きをする。そして、しぼって、細かく刻む。それから、みそと中ザラ糖、酒、みりんを混ぜて30分置いた後、青じそと種を取った青とうがらし、少々のニンニクを入れて火にかけ、1時間ほどかき混ぜて、できあがり。
 いただくのが毎年、キュウリのおいしい時期なので、スティックにした生キュウリにつけて食べる。それぞれの素材の味が微妙に融合してとても美味。ご飯にのせてもおいしく、わが家の夏の味の1つになっている。
 それまで、生キュウリのスティックには、お味噌とすりニンニク、マヨネーズを混ぜて、即席ソースを作っていた。でも、青じそ味噌の方が濃厚で、後味もよく、そして愛情を感じる。

 春にはその母の友人から、文旦のジャムが届く。もちろん、手づくりのラベルを貼ったビンに入って。別 の友人からは、澄んだいちごジャムも届く。友人同士のそのやり取りをそばで見ていて、手製の季節の贈り物のすてきさを思う。
 言葉はない。でもそこに春になったね、夏になったね、今年も文旦やいちごがおいしいね、季節の変わり目だから体に気をつけようねなど、無言のメッセージが含まれている。手づくりだからできる技だ。
 春、夏、秋、冬と季節の贈り物ができるよう、得意なレパートリーを持ちたい、と母たちの姿を見ていて思う。 
 
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