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アミラ・ハスさんのこと

 アミラ・ハスさんはイスラエル人ジャーナリスト。1956年、エルサレムで生まれた。両親はホロコーストの生存者。89年にイスラエルの新聞「ハアレツ」に入社し、占領地特派員として93年からガザ地区、九七年からはヨルダン川西岸に住み、パレスチナの現場から報道を続けている。占領地内を車で巡り、市井の人々の声を拾い集め、パレスチナ占領報道の第一人者として知られている。
 イスラエルがパレスチナの占領を始めて50年目の昨年、アミラさんは秋に初来日して一カ月滞在した。その間、講演などをするとともに福島、広島、沖縄を訪ね、福島では事故を起こした福島第一原発を見学した。
 東京電力の社員から汚染水対策など現在の取り組みの説明を受け、現場を見て歩くと、見学前する前より強い危機感を持ったという。「(現地を見て)いかに原子力開発がギャンブルであるかがわかった。人類全体にとって、このギャンブルは止めるべき。これが福島で理解したこと」と、感想を述べている。
 沖縄では、パレスチナを思い起こした。「人を殺し苦しめる軍用機が沖縄から飛び立ち、70年前の沖縄と同じことをどこかでするのは耐え難い」という米軍基地に反対する人々の言葉に深く心を打たれ、以前、「(戦闘機が上空を飛ぶ音が)惨状を体験したことがある僕には耐え難い」と、話していた父の姿を思い出した。
 50年経っても改善が見られないイスラエル・パレスチナ問題だが、報道を続けるアミラさんの原動力は怒り、そして「人間は平等」という思いだ。人間は現実を優先させ、正しい判断より利益追求しがちで、その不正を減らせるのは不正に苦しむ人々自身。ジャーナリズムはその声に過ぎず、アミラさんは耳を傾けて小さな変化を起こさせるという。
  「生きることは神聖。困難にもかかわらず、しなやかに生き抜く力が大切」。アミラさんの言葉は、福島県民にも言えることだろう。真新しい2018年のことば帳に記した。

 
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