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水戸での展覧会を控えて、現地での制作の日々が始まった。
美術館は7月末まで他の展示があるので場所を外に借りての制作である。2ヶ月以上におよぶ空間をリーズナブルに貸してくれる場所はそうは簡単には見つからないのだが、今回は水戸芸術館の日頃の地域社会との密接な関係が功を奏して快適な空間を借りることが出来た。
広さは1000平方メートルのガランとしたソーホー風のスペースである。そんな格好な物件は一体何なのかというと、元デパートで今は廃墟になっているビルである。ゴールデンウイークの期間にスタッフ総勢10人ほどが大掃除をして床には段ボールを引きつめて、物作りしたくなるような雰囲気をかもし出すため、作業台、パーテーション、看板などなど全て手作りで仕立てて、ここを訪れるひとが誰しもが「いいねー気持ちいいねー」という空間に変貌した。まさに「ビフォア・アフター」である。
古びた壁・柱が逆に魅力的に見える、年季の入ったテクスチャーが創作意欲をかき立てるのである。この空間の機能のもう1つの特徴は週末になると一般市民もここで物つくりが出来るシステムが組まれているという点である。
詳しくはhibino-expo.jpの中のHANDS HABITSのページを見ていただくとわかると思いますが、同じダンボールという素材をみんなで使いながら私も参加者もそれぞれ手を動かすことが出来る時間は互いにいい緊張感が走り、1人でこもって制作する時には味わえない心地よい暗黙のコミュニケーションが生まれてくる。そこにいる時間を少しでも長くいたいと思う日々である。
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