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今年は展覧会が続きました。9月は金沢21世紀美術館、10月は霧島アートの森美術館、そして12月は熊本市現代美術館。今、熊本で設営中です。3つともそれぞれ独自の企画で進めたので鬼のような忙しさでした。といってもまだこの原稿を書いている時点ではオープン3日前で会場での最後の仕上げの真最中であります。
熊本の展覧会では地元の伝統工芸の職人さんと組んでの作品を新作として発表します。その内容は「肥後象眼」「山鹿灯篭」「天草陶石」の3つ。「象眼」とは鉄に金糸などで細工をする工芸品のことで、刀の鍔とかに施されていた装飾などです。細かい文様が黒光りする鉄に刻み込まれているものです。この技術を生かして、私は朝顔の種の形の鉄に朝顔の文様をデザインしたものを職人さんに提案しました。試作品はまさに朝顔の種! これを50粒つくります。明日出来上がってきます。
山鹿灯篭は山鹿市という熊本県の南部に位置するところで夏に行われている盆踊りで使われます。紙細工で灯篭をつくり、頭にのせて踊るのです。この技術もすごい! 骨組みなしで、紙だけで立体的になんでも作ってしまうのです。その技術で照明器具を作りました。これがなかなかいい出来です。商品化の話も出てきています。
3つ目は、天草の陶磁器用の土を使って、朝顔の種を入れる器=種器を作りました。400枚のいろんな形をしたプレートに1粒ずつ朝顔の種を入れる穴をあけて、文様を刻み込んで焼きました。昨日電話がありました。70枚が割れた! 窯の中で爆発したようです。さてさて間に合うのか? これはオープン前日に納品です。心配ですが…こればかりは窯元を頼るしかありません、やることはやったしなあ。
こんなのがいつも展覧会の前にはある姿です。何度やっても、ぎりぎりになるのは学習していないわけでなく、経験値があるからこそ、限界を知っているからこそ、またぎりぎりまで行きたくなってしまうわけです。12月15日にオープンして2008年4月6日まで熊本市でやってます。熊本にお越しの際は是非、お立ち寄りください。作品たちがお待ちしております。
あっ! そうそう。私の作品も1984年から2005年までの50点ほどが展示してあります。そのなかで、いわき市立美術館の個展の際に公開制作で制作した、「9.11」をテーマとした壁画(8m×2m)も出品しています(日々の新聞の0号?に特集で出ています)。懐かしいと思うあなた! 必見です!
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