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地域にはいろんな区分の仕方がある。たとえば日本を大きく分けると、東と西でその境は岐阜県関ケ原と言われる。
東西では食べ物の出汁のとり方が違うとか、エスカレーターに乗った時に急いでいる人が歩く場合、右なのが東文化で、左なのが西の文化という習慣がある。関ヶ原近くの垂井という東海道本線の駅はこの両方が混在していて、垂井より1駅東の駅と西の駅ではきっぱり分かれているらしい。私は岐阜市で生まれて高校までいたので、このあたりの区分には詳しいというか、あいまいさを知っているというか、混ざっている状況を生活文化の中で感じて育ったという実感がある。
中部地方は愛知・岐阜・三重・長野・富山・石川・福井そして静岡という区分になる。東海地方とは北陸3県の富山・石川・福井と長野県を抜かしての愛知・岐阜・三重・静岡になる。東海3県っていう言い方もある、それは静岡を抜かした愛知・岐阜・三重の3つを言う。2つの県だけの地域区分の言い方は正式にはないが、スポーツ競技などでは三岐大会(三重と岐阜)とか幹線道路で名岐バイパス(名古屋と岐阜)という名称は存在する。というように、あるときは仲間になったり、あるときは外れたりと、その時その時の都合によって色分けされる。
そんな近隣の県の中で、ましてすぐ隣なのに岐阜の人が三重に行く機会というのは少ないような気がする。それは交通
の便として名古屋を間に挟むから、両県が名古屋に吸収されているからであろう。三重も岐阜も名古屋という高見に向いている故にその先が見えていないのが現状である。なぜそんなことを急に言い出したのかっていうと、つい先日、三重県に行ってきたからである。その時に「三重県って近い存在で耳にはするけれど実際にはそういえば来ていなかったなあ」と感じた。
私は名古屋から2時間半かけて(新幹線なら充分東京までいける、)尾鷲という町に行った。その目的は桧の森での材木の物色である。今度の展覧会で使う材料となるかも…というリサーチである。いいとこだった。行ってよかった。また行きたいから、ここはありかな…。岐阜の近くにあるのに知らなかっただけに驚きも新鮮であった。
岐阜から見ると名古屋の先には東京方面か大阪方面
しかなかったけれど、これからは三重方面がひとつ増えました。こうして自分の地図は増えていき、自分の中で自分の地域区分が出来上がっていくのですね。遠くは見えるけれど、近くが見えていなかったということってあるもんね。
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