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 午後6時、閉館と同時に水戸芸術館現代美術ギャラリーはヒビノホテルに変身して、オープンした。たった2日間だけ、それも午後6時から翌朝8時半までの時間限定のホテル。ヒビノ作品が展示されているギャラリーに段ボールベッドを作り、あしたがきょうになる時間の境目を越えた。
 ヒビノと学芸員の森が「一人万博」を自分たちの考えていた形にするためにスポンサー回りをしていて、アニエスb.を訪ねた時だった。「例えば、美術館に泊まるとか」という森のアイデアに、担当者がのってきた。「おもしろいね。一緒にやりましょう」。水戸芸術館はこれまでしたことのない“美術館ホテル”を経験することになった。
 芸術館のテラスに段ボールでホテルのゲートを作り、テラスにテーブルを並べて食事。ベッドは宿泊者20人分の、段ボールで作ったキットをあらかじめ準備し、それぞれが組み立てた。ヒビノデザインのキットのベッド。ちゃんとベッドに入るドアもついている。
 アニエスb.はこの日のためにヒビノデザインのパジャマ、ビーチサンダル、シーツ、タオルケット、バスタオルなど、おやすみグッズを用意した。グッズはすべて、白地に水色のアサガオのツル模様。
 夜の美術館には、昼間とは違う空気が流れる。天窓から見える空も真っ暗で、作品の表情も異なる。そのなかで宿泊者はどんな夢を見たのだろう。ヒビノは終始、もてなすことを楽しんだ。







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