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ヒビノホテルの宿泊者は応募して選ばれた一般の人たちと、ヒビノが招いたゲストたちなど。ホテル1日目には女優の室井滋も訪れた。
8月12日、午後6時を少し回ったころ、室井滋がマネージャーとヒビノホテルの段ボールゲートをくぐった。室井はいま、放送されている「菊次郎とさき」の収録をしていて、この日も徹夜明けでやってきた。
1991年に室井が出版したエッセー集『むかつくぜ』の装丁を、ヒビノが手がけた。それが初めての出会いで、その後、NHKBSの番組で一緒に司会もした。お互い忙しくてなかなか会えないが、ちょっと一緒に飲んだりすることもある。
「ヒビノホテルに来ない?」。ヒビノにそう誘われた時、室井は「きっと、寝袋に寝るんだ」と思ったという。それが美術館のなか、それも自分たちで組み立てた段ボールベッド。うきうき気分だった。
マネージャーと2人1組で2つのベッドを組み立てる室井は、徹夜明けで寝ていないなんって思えないほど元気いっぱい。張りきってキットのマジックテープをくっつけ、柱を取りつけ、カーテンをつけた。その後、アニエスb.特製の「おやすみグッズ」を手渡され、その素敵さに大喜び。
「発想がすごく面白い。ずいぶん、おじさん子どもだから、共通項がある。私もおばさん子どもだし、子どもに戻れる感じ」と、室井はヒビノを語る。
この日は室井にとって唯一の夏休み。段ボールベッドでよく眠れたかな? ヒビノ特製の朝顔シャワーを浴びたのかな?ラジオ体操できたかな? 夕食のあとに作った納豆はおいしかったかな? きっといまも、「菊次郎とさき」の収録に頑張っている。
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