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イラスト 若松 光一郎  
 中西 宏文

 1月31日号と2月15日号の2回にわたって10校の高校の校長のインタビューが掲載された。
 今の時期は、受験生にとっては敏感な日々だろう。しかし一方で、あと1月もすれば、学校を卒業したての若者が社会人として、学校とはまるで異なる道を歩み始める。
 学校では主に個人それぞれの能力を高めることに力点が置かれていると思う。しかし、社会人は個人の努力と共に、属している組織の同僚や取引先と協同し知恵や力を出し合って問題を解決していく。このことは社会人にとって不可欠だ。
 もう一つは、いわゆるスケジュール管理だ。学校でほとんどの課題は単独完結で与えられる。しかし、現実には、仕事が進捗すればするほど複雑な問題が発生することがある。期間の半分で仕上げ、残りを品質向上と安全のため予備にとっておくといった社会では常識の工夫が必要になる。
 このようなことはきっと授業のどこかで触れられていると思う。しかし、学生の心に強く響かせなければいけない。仕事の進め方の根本的原理・常識を知らない多くの若者が、社会人になって必要以上にとまどい、苦しむのを見るたびに残念に思っている。
 今回の特集は、受験シーズンということで各校の紹介を兼ねたスタイルにしたのだろう。各校がどのように自発的に学ぶ姿勢や他人との協同的行動を引き出すことについて具体的に語られればなお良かったと思う。
 社会においては、仕事や課題を楽しめる能力、楽しくさせる思考方法は重要だ。仕事が楽しいかどうかは偶然ではない。多くは関係者によって工夫できる人為的なものだ。
 継続は力なりと言うが、仕事が楽しく張りがあるからこそ継続できる。
 いわきの将来を担う若者を育成している教育・人材育成の専門家の皆さんから、今1度、制度改革などつっこんだ話を期待したい。
(会社員)

 「平成米騒動のあと、あの現象を検証するメディアが1つのもなかったんです。それは驚きであり残念でした」。今回、Businessで取材した佐藤守利さんの言葉です。
 戦後、朝日新聞を退社し、故郷の横手市で「たいまつ」を発行し続けた、むのたけじさんはインタヴューで「いまあらためて思う。退社したのは一生の後悔。終戦の翌日から、戦争の本当の姿はこうでした、と検証記事を書くべきだった。どの新聞もそれを思いつかなかったのは、戦争で魂を抜かれていたからだろう」と言っています。
 ジャーナルは克明に記録すること。イズムはそれを継続してひとつの思想をつくること。なぜ起きたか、どうなったか、これからどうなるのか。それをきちんと伝えなければならないのがジャーナリズム。
 「いまの新聞は、こんなことがありましたという、単なるトピックだけになっていませんか」。むのさんの重いひとことです。

(編集人 安竜昌弘)



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