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イラスト 若松 光一郎  
 吉田 民子

 住民のくらしの満足度、幸せ感に直結する「行政力」特集T、Uを、部外者だがとても興味深く読んだ。帰省の度に乗り降りする「いわき駅」だが、駅前広場もそれに続く街並みも活気が感じられず、雑然としている様子が気になっていた。ラトブが完成してもそれは大きく変わらない。一方紙面からは「小名浜」のウオーターフロントやアクアマリン周辺からの明るい空気が伝わってきた。
 この2つの違いは何なのか? 小名浜まちづくりの生活者視点や住民参加で進められてきた新しい試みの積み重ねが実を結びつつあるのだと思った。財政悪化の苦しい中でも住民の安全安心は他より重要なはず。安心の医療の砦としての共立病院の立て直しは何よりも優先されて当然だと思うが、市の行政経営部長の「医療の問題はあくまで県の仕事で市レベルでは取り組めるものではない」の一言は気になる。そうなのだろうか?
 「日々の新聞」には地域、医、知、文化の面などに様々な提言をしたり、夢や展望を語っている人々が登場してきた。市政にはこのような新鮮な風を取り込み、街づくりに活かしてほしいものだ。市の計画も隣の原発も六ヶ所村も住民のくらしに結びついている。何も知らないでは済まされない。知る材料となるものをこれからもどんどん提供して欲しい。
 NHKの全国テレビで知って驚いたが、小学校の給食の回数が減らされるとか。子どもたちにしわ寄せがくるなんて、ハコもの行政のツケが廻ってきたと思われても仕方ないのではないか?
(川崎市在住)

 いわきの特徴は多様性、とよく言われます。海あり、山あり、まちあり…。自分が住んでいる地域を離れたいと思ったら、山奥深くに車を走らせればいい。すぐ、別世界が目の前に現れます。今回特集の取材で遠野や田人周辺の自然にすっぽりと包まれてそれを実感しました。しかも、市民の多くはそんな楽しみ方を知っているようです。
 いま海や山にある多くの直売所は、自然探索のためのキーステーションになります。地元の人しかわからない海や山の幸がふんだんに使われた料理をご馳走になり、面白い場所の情報を仕入れます。それを何回か繰り返しているうちに、その地区の通になってきます。山間部や海辺のまちには、まだまだ人情が残っていて、「いわきも捨てたもんじゃない」という気分にさせてくれます。それを知ることができるだけでも、悪くありません。試しに山や海に出かけてみてください。
 今回の「磐亭よもやま話」は休みになりました。ご了承下さい。

(編集人 安竜昌弘)



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