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 わたしは10代のときから原発は原爆なんだという立ち位置をとってきました。60年代、日本の大学にいたのですが、学生運動で騒いでいるときに「ベトナム戦争の反対はありがたいけれども、あなたたちの国に原爆が持ち込まれるんですよ。原発は原爆なのだから。それを拒絶しなければ。国が破れるかもしれないんですよ。とにかく原発を取り入れない運動の方が大切でしょう」と、下手な日本語で言い続けたんです。
 でも、だれも聞いてくれませんでした。「アメリカからやって来た、自分たちと同じ顔をしたでかい女の子が浮き世離れしたことを言っている」ぐらいにしか思ってもらえませんでした。そんな時代を経て今、わたしがあるということです。
 福島の子どもたちは3. 11から7、8年経ってはじめて本格的なものが出てくると言われます。内に潜んでいる遺伝子の破壊であったり、内部被曝によって引き起こされた、生殖器の機能破壊が出てくるのがこの時期なんです。わたしは自分の経験から、3. 11以降、ずっとそれを言い続けています。なかなかそれを認識してもらえません。届かないんです。甲状腺癌一点張りです。
 セシウムは女の子に対して非常に影響力が速いんです。それが構築されてしまって思春期で爆発する、ということはよくあります。男の子のcyst(嚢胞)はあまり聞かないのだけれども、女の子はよく出てきます。みなさん半信半疑だと思うのですが、足の裏に嚢胞のようなものができて破れてしまったら、それはセシウムなんだ、という認識を持つ必要があります。どんどん記憶が薄れて、結果 的に記録だけに残ってしまうと、体制側の思うつぼです。
 「放射能が女の子たちの生殖機能に影響を与える」という講演をしてきたのですが、ほどなく「ずいぶん具体的に言いますが、どこに証拠があるんですか」と言われました。そのとき初めて「母は広島で被爆しました。わたしは被爆2世です」と明かしました。3.11がきっかけです。それ以降、「被曝2世のエィミ」ということになって説得力が増したわけです。


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