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筆のオリンピック

 この号の「ストリートオルガン」で杉本苑子さんの「あすへの祈念」にふれた。1964年の東京オリンピックは「筆のオリンピック」とも言われ、著名な作家や評論家、詩人・俳人、芸術家などが、東京オリンピックについて書いた観戦記や評論がたくさん残されている。その文章はそれぞれ自由で独特で、いま読んでもまったく新鮮だ。
 ラジオで聴いた杉本さんの文章の一部を文字化するため、国文学者で民俗学者の石井正巳さんが編集した『一九六四年の東京オリンピック「世紀の祭典」はいかに書かれ、語られたか』(河出書房社)で確認した。石井さんは当時の新聞や雑誌に丁寧にあたり、そのなかから34人の作家などの文章や対談・鼎談を選んでまとめた。
 日本での開催に批判的な意見も少なくなかったなかで、かなり批判的だった石川達三さんは、(戦争で疲弊した)あの当時の日本と、この盛儀を開催している日本と、同じ民族の姿とは信じられない、と開会式について書いた。小林秀雄さん毎日、オリンピックのテレビばかり見ている自身を意外に思いながら、はテレビカメラを通 しての抽象的な映像は生きていて、静かな感銘に誘い込む、と綴った。
 松本清張さんは開催中に起きた中国の核実験にふれ、世界は1つでもなく、オリンピックもお祭りでしかなく、陶酔にひきずりこまれても、オリンピックが終わったのちの現実に一方の思いが流れている、と記した。
 講談社も『東京オリンピック−文学者の見た世紀の祭典』を出版している。筆のオリンピックを観戦するのもいい。

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