第413号

 特集 長塚節と斎藤茂吉

 節と茂吉は「アララギ」の歌人で、それぞれがいわきを訪れ歌を詠んでいます。ふたりの出会いや歩んだ道と歌を紹介します。


長塚節のこと

 節は現在の茨城県常総市国生に生まれ、中学(現在の水戸第一高校)の時に歌を作り始めました。子規に師事し自然を描写する歌を作っていきます。また歌を詠むだけではなく写生文や小説も執筆しました。農業にも従事しましたが、32歳の時咽頭結核に罹り、大正4年に死去、享年35でした。

齋藤茂吉のこと

 茂吉は現在の山形県上山市金瓶に生まれましたが、東京に出て同郷出身の齋藤紀一の養子となり、精神科医になりました。一方で伊藤左千夫に入門、新しい短歌を目指しました。
 医師と歌人という二つの道を歩んだ茂吉は、昭和28年に70歳で死去しました。自ら戒名を決めていたという茂吉の骨はふるさと東京に分骨されました。

節と茂吉 いわきゆかりの地

 節と茂吉は伊藤左千夫の歌会の席で初めて会い、茂吉は3歳年上の節から大きな影響を受けました。節は療養でいわきを訪れ、歌を詠んでいます。節の死後、茂吉は妻の輝子と節のゆかりの地を巡る旅をし、勿来関で歌を詠みました。

 記事

新型コロナウイルスのこと(4)

松崎博光さんのはなし

 日本でPCR検査、抗体検査の数が少ないのはやりたくないからだ、コロナ対策も先進国から信用されてないと精神科医の松崎博光さんは言います。日本のコロナへの対応について、そしてパンデミック後世界はどうなっているのか、独自の視点で話してくれました。

いわき市の新型コロナウイルスのはなし

 いわき市では5月に入ってから、3人の新型コロナウイルス感染者が確認されました。3人とも4月にクラスターが起きた会社で感染が確認された従業員の家族です。いずれも4月16日の検査では陰性でしたが、5月に入って陽性と判明しました。新型コロナの潜伏期間、感染力などをついてふれています。



本間裕英さんのはなし

 ウイルスが体に入ってきても、血液がきれいであれば感染しにくい、と平鍛冶町の「善林庵」の本間裕英さんは話します。血液の浄化のために何を食べ何をすればいいのか、食品と対策を教えてもらいました。



いわき点描

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだ「お家にいよう」が原則。だけどちょっとだけ人が少ない公園、海岸、お城山などをウォーキング。大きないわきの小さな旅です。

 連載

戸惑いと嘘(47) 内山田 康
再びムナナへ(5)


阿武隈山地の万葉植物 湯澤 陽一
(10)地衣類


DAY AFTER TOMORROW(207) 日比野 克彦
まだコロナ