第426号

 特集 本丸跡の150年

 本丸跡の発掘調査が終了した。戊辰戦争のあと、あの場所はどんな変遷をたどったのか。安藤家の動向を中心に関係者から取材した。

真砂不動産代表 猪狩 達宏さんのはなし

 祖父・四郎さんの代から60年以上も本丸跡を所有し、管理し続けてきた立場で、磐城平城への思いを話してもらった。

飯野八幡宮宮司 飯野 光世さんのはなし

 飯野家ではある時期、磐城平城本丸御殿跡地を所有していたことがある。光世さんの父の盛男さん(故人)が購入した。その経緯などを光世さんに聞いた。

夏井 芳徳さんのはなし

 いわき市暮らしの伝承郷館長の夏井芳徳さんは11月23日、市学習プラザで平城本丸御殿の間取りが書かれた「陸奥州磐城平城内郭殿中図」を見ながら、戊辰戦争の時、平城本丸御殿のなかで何が起きたかを、その場に居合わせた人たちが書き残した記録から読み解いた。

日本考古学協会が磐城平城跡の保存について要望書を提出

 日本考古学協会の埋蔵文化財保護対策委員会の藤澤敦委員長(東北大学総合学術博物館教授)が11月20日、いわき市役所を訪れ、清水市長に本丸御殿遺構の保存について要望書を提出した。これほど良好な状態で確認された例は全国的にも少なく、極めて高い学術的な価値があるという。

 記事

新型コロナウイルスのこと(11)

 いわきでは11月、新規の感染者が11人確認され、4月に並ぶ最多の数となった。


新型コロナ禍のなかで

 山田さんは「しゃん亭」のオーナー。かつては平飲食業組合の会長だった。どんどん店が減っているなかで、何で勝負していくべきなのか。それは「あなたがいるから、あなたに会いに来たんです」という人対人の関係だという。


一期一会

ボタニカルアーティスト 志賀 美恵さん

『身近な植物と薬効 イラストとエッセイ』を出版した志賀美恵さん。震災後、避難した沖縄で植物画、さらにイギリスに留学してボタニカルアートを学んだ。その思いを紹介する。


わたしの本棚

諸橋元三郎-その人間と周辺
斎藤伊知郎編

「釜屋の番頭さん」と呼ばれた、大人・元三郎のこだわり、信条。


ギャラリーみてある記

草野心平と棟方志功~わだばゴッホになる
 ~12月20日 草野心平記念文学館

 同い年の心平と志功。その無垢な魂が寄り添い、響き合って詩画集『富士山』などが生まれた。

 連載

戸惑いと嘘(60) 内山田 康
時間(3)


阿武隈山地の万葉植物 湯澤 陽一
(23)スダジイ


ひとりぼっちのあいつ(4) 新妻 和之
山田先生、吾が次野先生


もりもりくん カタツムリの観察日記⑪ 松本 令子
タマゴ・タマゴ・タマゴ


ぼくの天文台 粥塚伯正余話(4)
「陽だまり」のこと

 7月21日に急逝した粥塚伯正さんが記した160回をたどりながら、その思いや周辺を「余話」として紹介する。

 

 コラム

ストリートオルガン(157) 大越章子
栄冠は君に輝く
たくさんの人が思い出を重ねる歌