第428号

 特集 にんげん 吉田富三

 「顕微鏡を考える道具とした最初の思想家」と息子の直哉に呼ばれた病理学者・吉田富三。福島県浅川町出身で、優れた癌研究者として知られる吉田富三。その言葉から、人間性、考え方などを紡ぎ出す第一弾。「にんげん吉田富三」に迫る。

個人的自由について
海図のない航海
戦争のなかで
どんなことにもこだわりを持つ

吉田富三記念館名誉館長 内田宗壽さんのはなし

 内田宗壽さんは平成5年の吉田富三記念館の開館から2020年春まで記念館館長を務め、現在、名誉館長に就いている。内田さんにはなしを聞いた。

田子家の人々――母のナヲと叔父の勝弥

 富三の母のナヲと叔父の勝弥は石城郡三坂村大字上三坂の造り酒屋の田子家で生まれ育った。ナヲと勝弥、それに現在、田子家を守っている令直にふれる。

 記事

「本丸跡150年」の続報


私の本棚

『たいせつなこと』
 マーガレット・ワイズ・ブラウン 作
 レナード・ワイスガード 絵
 うちだややこ 訳
(フレーベル館・1200円+税)

 連載

戸惑いと嘘(62) 内山田 康
時間(5)


阿武隈山地の万葉植物 湯澤 陽一
(25)ヤブコウジ


ひとりぼっちのあいつ(6) 新妻 和之
青い山脈、こころの山脈


もりもりくん カタツムリの観察日記⑬ 松本 令子
生きる


ぼくの天文台 粥塚伯正余話(5)
ヤンヤンの新栄堂書店

 

 コラム

ストリートオルガン(158) 大越章子

交響曲第10番
残されたスケッチの断片から作曲