第452号

 特集 山口弥一郎といわき

 地理学、民俗学の研究者の山口弥一郎は1925年(大正14)、数学の教師として磐城高等女学校(現在の磐城桜が丘高校)に赴任した。会津中学校(現在の会津高校)時代の担任で、当時の磐城高等女学校の校長だった桜井賢文に乞われてのことだった。弥一郎にとって石城は、地理学と民俗学の基礎研究を始めた地。弥一郎の石城での15年間をふり返る。

 生い立ち
 磐城高等女学校に赴任
 炭鉱集落の研究
 民俗学との出合い

山の神が祀られている炭鉱の抗口
磐梯町所蔵 県立博物館提供

磐城高等女学校の郷土研究部のこと
 ふるさとのよさを伝えたい

斎藤恵美子さんのはなし(磐城高女23回卒)
 学者肌で厳しく、精悍な顔立ち

日本民俗学講習会のこと
 初めて柳田國男との対面を果たす

磐城民俗研究同志会のこと
 高木誠一とめぐりあった頃の記憶
 
地域民俗調査のこと
 足元を見つめ「おしんめいさま信仰」から調査開始

柳田邸での弥一郎(右から5人目)
磐梯町所蔵 県立博物館提供
 記事

中部博さんのはなし(下)

西岡恭蔵の愛と死
 1999年に50歳の若さで自ら命を絶ってしまった恭蔵さんの後半生を「プカプカ 西岡恭蔵伝』を出版した西部さんの講演をまとめた後編。

恭蔵とKURO写真
提供:小学館  撮影:沢田節子
 連載

戸惑いと嘘(76) 内山田 康
神の死と主権の秘密(2)


阿武隈山地の万葉植物 湯澤 陽一
(49)ホンダワラ


時空さんぽ 再び 〜磐城平城を訪ねて(18)
番外編 お正月

 コラム

月刊Chronicle 安竜 昌弘

消えゆく食文化
人うみ、まち、やま 季節や生活から 生まれた料理