第463号

 特集 心平のおくりもの

 いわき市立草野心平記念文学館で6月26日まで、企画展「草野心平の命名 名前・名前・名前」が開かれている。「生きとし生けるものへの愛」ともいえるまなざしを持ち続けた心平。その温かいまなざしを中心に戦争詩「白道」、ビキニ核実験の核に関する詩、いわきへの思いなどを紹介する。

 命へのまなざし
 戦争のこと
 核に対する思い
 心平といわき

 記事

白水阿弥陀堂のハス再生に向けて

 いわき市内郷の白水阿弥陀堂のハスは、今年も咲かなかった。市は福島高専のアドバイスを受けながら再生に取り組んでいる。原因は新芽をアカミミガメ(ミドリガメ)やアメリカザリガニが食べてしまうこと。新しい根茎を移植してそこにカメなどが入らないように柵を作るなど、ハス復活へ向けて動き出した。


絵本「くじらのなみだ」のこと

 いわき市小名浜栄町の小野浩さん(67)絵本『くじらのなみだ』(でくのぼう)を出版した。小野さんの文章に、長年、親交のある絵本作家の野村たかあきさんが絵を描いている。江戸時代、いわきの海では鯨捕りが行われていた。絵本はその歴史と生業、そして、くじらの涙の思いを子どもたちに語っている。


SDGs
学生服リユースショップ「さくらや いわき店」のはなし

 いわき市平下神谷後原にある「さくらや いわき店」がグランドオープンして半年が経つ。学生服のリユース(再使用)ショップで、着られなくなった制服を集めて、必要な家庭に手ごろな値段で販売している。卒業と入学、夏服への衣替えを経て少しずつ「学生服のバトンタッチ」が広まりつつある。

 連載

戸惑いと嘘(81) 内山田 康
見え隠れする傷跡たちの間で①


時空さんぽ 再び 〜磐城平城を訪ねて(29)
其の二十七 四町目


阿武隈山地の万葉植物 湯澤 陽一
(60)ヤマグワ


ひとりぼっちのあいつ(40) 新妻 和之
生徒の傍には先生が居て、生徒と先生の傍には…②


DAY AFTER TOMORROW(232) 日比野 克彦
あるひととき
わからないまま引き受ける

 

 コラム

ストリートオルガン(172) 大越 章子

トーベと戦争
好きなことは互いの世界を村長できる