第530号

 特集 地域発 志田名のいま

いわき市川前町下桶売志田名を原発事故以降、定期的に訪れてその変遷を見続けている。今回は昨年と同じ3月21日に訪ねた。事故後に自ら線量を測り続けた酒井忠平さん(75)と、できる範囲で見守りを行っている妻のヤス子さん(67)、一人暮らしの大越利子さん(76)を訪ね、風力発電のことや地区の現状、日々の暮らしなどについて聞いた。

浮力発電のプロペラが5月までに16基建つ

大越利子さんのはなし
何かあった時、どうしよう

 記事

3.11甲状腺がん子ども基金シンポジウム

3.11甲状腺がん子ども基金シンポジウム「原発事故と甲状腺がん 当事者の声を聞く Vol・5」が3月8日、いわき産業創造館の会議室で開かれ、基金代表理事の崎山比早子さんが「こども甲状腺検査と過剰診断言説」と題して話した。崎山さんは事故後の甲状腺がんの発生データなどを示し、「過剰診断言説は被爆影響否定につながる。過剰診断に根拠がないことを示すことは大事」と話した。崎山さんの話と当事者の声を紹介する。

崎山比早子さんのはなし
検証のないまま過剰診断言説が広まっている

当事者の声
落合さんのはなし(仙台市出身・女性)
検査の重要性を知ってほしい

Matsumotoさんのはなし(いわき市出身・男性)
現実をきちんと受け止めるべき

鈴木さんのはなし(郡山出身・女性)
知ってもらうために自ら発信


大田原邦彦さんのこと
スポーツクラブで地域を変えよう

旧好間三小で小学生を対象にスポーツ&カルチャークラブと好間キッズクラブ(児童クラブ)を運営している大田原邦彦さんにヨーロッパのスポーツクラブをめざす思いを聞いた。



わたしの本棚
『フクシマ、能登、そしてこれから 震災後を生きる十三人物語』
藍原寛子著 婦人之友社・1650円)



シネマ帖
名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN
ディランの言葉が体中に沁みる

 連載

92歳 要介護5
認知症の母を介護して思うこと 松山良子
⑥心も体も柔軟に
歳を重ねることは面白い

阿武隈山地の絶滅危惧種 ⑦ 湯澤陽一
ウニバヨウジョウゴケ 苔類 絶滅危惧Ⅰ類

木漏れ日随想(39)佐藤晟雄
鎌近の最後を飾る「立てる像」


 コラム

刊Chronicle 安竜 昌弘

いしだあゆみさんのこと
「あなたのメロディ」でのほろ苦い思い出を胸に
歌を聴き、映画を観て静かに冥福を祈る