432号

 編集室から432号 

 今回の特集は「あれから10年」でした。みんな10歳ずつ年を重ねたことになります。そして、あの日を思い出します。
 思えば、TwitterやFacebookを始めたのも震災がきっかけでした。電話が通じず、親戚や友だちたちが心配してくれました。そして「無事を確かめる手立てがなくて苦労した。一緒にFacebookをやらないか」と誘われました。水が出なかったために新聞を印刷できず、自分に「ブログを毎日更新すること」というノルマを課しました。それまではチャランポランだったブログ「いわき日和」は、いわきの現状と自分の思いを発信し続けて、震災日記の様相が濃くなり、多くの人たちに読んでもらいました。あらためていま読んでみると、あのころが蘇ってきます。当時といまではSNS普及ぶりも隔世の感があります。10年ひと昔なのですね。これから、さまざまな震災取材が続きます。

(編集人 安竜昌弘)

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