風の通る家
ツルニチニチソウ | 223話 |
「日々の新聞だから、ツルニチニチソウなんですね」。5月初旬、編集室に立ち寄られた目良誠二郎さん、幾島幸子さんご夫妻にそう言われた。
ツルニチニチソウ??? 編集室のだれもが雑草と思い、草むしりの手強い相手と敵視していたが、それはツルニチニチソウ、漢字で書くと「蔓日々草」という植物だった。
その名の通りつる性の多年草で、茎が地を這って紫や白の花を咲かせる。どんどん増え、いつの間にか、わが家の庭にも出現した。編集室にあるのは紫の花で、前に紫色が好きな友達が「雑草でもいい」と数株持ち帰り、自宅の庭に植えた。
ご夫妻に教えてもらった日から、ツルニチニチソウを見る目も、思いも変わった。
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