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 佐久総合病院の医師、色平哲郎さんは「地域で患者と向き合おう」と、夏休みなど医学生たちを受け入れ、地域医療の現場研修を続けている。必ずしもそれは、地域医療に携わる医師が増えることにすぐには結びつかない。でも学生たちのこころに播かれた種は、いつか芽が出るかもしれず、そういう医師を育てる回路があるから、何とか医師確保ができているという。

  医学生ではないけれど、共立病院もかつては医師を育て、医療レベルを上げていった病院だった。症例は多く、論文を書かせ、学びたい医師には数年、専門の他病院へ行かせた。そうして育った医師たちの元には、向学心のある若い医師が集まった。
 開院を控え「この辺は公立病院が育たないところ。病院の寿命は早ければ3カ月、長くて半年」という風評が流れるなか、畠山靖夫さんは共立病院の初代院長に就いた。内科医を兼務し、午前8時半には出勤して外来を診察、昼食は午後2時、そのあと入院患者を回診した。
 伝票を1枚ずつチェックして経費節減に目を光らせ、産婦人科で人出が足らないと自ら湯をわかし、薪割りもした。夫人のキクさんはほかの医師たちの分も食事を用意したという。風評とは裏腹に入院ベッドの50床はいつも満杯で、入院が必要な患者がいると、院長室や研究室など所かまわず入院させた。
 月月火水木金金の生活。夜になると医師たちを集めて、未来の総合病院構想を語り合った。昭和20年代半ばのこと。木造二階建ての病院だったが、夢があった。
 もちろん、いまとは時代が違う。「畠山君がいる限り、東北大は全面的に支援する」と、医局の教授からお墨付きの言葉ももらっていた。しかし窮地に立たされていた状況はいまと同じだった。

 医師不足のなか、共立病院も考えられることをして何とか医師を確保しようと、懸命になっている。しかし、なかなか確保は難しい。もちろん働く環境づくりや給料、住まいなど目先の改善も大事だろう。それと同時に、ダイナミックな近未来の構想が不可欠と思う。
 新幹線が通っていないなど、いわきの地理的条件が悪いのは明白で、だから他地域の二番煎じをしても効果は得られない。いわきの医療をどう考えるのか。広い場所で多くの斬新なアイディアを出し合い、議論を深めて方針を立てる。一時しのぎだけでは悪循環が続く。

 いわきは自然が豊かで、食べ物もおいしい。土地は広く、気候は温暖。距離的に首都圏からもそう遠くはない。静かに、のんびり療養できる場所だ。方針によっては、まちづくりにもつながってくる。
 全国的な医師不足を理由にあきらめ、逃げ腰になってはいけない。いわきが考えるいわき独自のいわきの医療を考えることが求められている。







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