いわきの医療を考えるシンポジウム(いわき青年会議所主催)が10月6日、ラトブの企画展示ホールで開かれた。パネリストたちの話の後、会場から質問や意見の時間が設けられ、共立病院小児科部長の渡邊信雄さんが「共立病院を建て替えて、きれいな病院にしてほしい。そうすれば医師も集まるし、さまざまな問題は解決する」と語った。後日、渡邊さんに話を聞いた。
共立病院のバス停がどこにあるか知っていますか。内郷駅方面からのバス停はまだしも、平方面からのバス停は正面玄関まで200メートルほどあります。駐車場だって、これでは病院の駐車場じゃありません。歩道もありません。
病院機能評価のアメニティの責任者になっていることもあって、どうしても気になってしまいます。いまの病院は患者さんのアメニティを考えていない施設です。バスが正面玄関に入れれば、患者さんは楽です。まずアクセスのことなどを考えると、場所を移すしかありません。
正面玄関の建物が昭和42年の建物。外来、入院患者のいる中央病棟、整形外科が入っている建物の後ろの建物は、平成8年の耐震診断で震度7以上の地震に耐えられない建物と診断されています。災害拠点病院が地震の時、まっ先に壊れてしまう、そういう診断がされています。地域を守るためには、この結果を見ても建て直すしかありません。
それから、医局がそれぞればらばらの場所にあります。医局は病院内の医師の居場所で、ディスカッションをする場ですが、医師が物理的に顔を合わせることは難しく、名前と顔を覚えられません。それではコミュニケーションもとれません。
わたしが昭和45年に大学を卒業して共立に来た時は、総合医局があって、50人の医師がみんな一緒でした。研修医で来てトレーニングを受け、病院に残ってもらうためには、研修医の官舎を含めた待遇も大切なことです。医師の待遇をよくするというのは、給料だけのことではありません。
いまの建物は「古い建物ながら頑張っている」という評価です。少しずつの改善はできるかもしれませんが、根本的に変えるのは移転、新築しかありません。郊外に新築、移転した八戸市民病院、石巻日赤病院など医師も患者もが集まっていて、経営を含めすべてがプラスになっているようです。
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