
「企業は人なり」と言う。病院問題は病院事業管理者、病院局長、共立、常磐病院長が同じテーブルについて、真剣に議論しなければならない。「次は病院だ」というのはだれもが思っている。にもかかわらず、したたか議論していない。だから反動が出てくる。
常磐病院の民間移譲では、ムシロ旗が立つのではないか。徹底的に議論していないことが一番の問題だと思う。まずいことは避けてその場しのぎで乗り切ろうとする。「今だからこそできることがある。遅くはない。みんなで英知を出し合おう」となぜ言えないのか。常磐病院のスタッフは慣れ親しんできた職場を失うことになるのだから、反対するのは当然。そこをきちんと説明し、意見交換の末に納得してもらわなければならない。
医療は共立病院の建て替えをはじめ難問が山積している。しかし議論するきっかけすら生まれてこない。@医師会との役割分担Aどこまで民間にお願いするのかB高度医療はどこまでやるのか、そうした具体的なビジョンが見えてこない。年次計画をどうするか、それさえ語られない。
そもそも病院局の予算を病院会計に組み入れたのが間違いだった。市長の手元に置くべきだった。これだけ財政が逼迫し、資金ショートによる黒字倒産さえ考えられるのに…。病院関係のものをすべて医業収益で賄おうとしているのは、間違っている。

手を打つのが遅すぎた、ということだと思う。共立病院は10年以上前からきしみが来ていた。現場のドクターはその都度訴えるのだが、事務方がなかなか聞いてくれない。「議会で決まったことだから」の一点張りで、思うようにならなかった。現場の不平不満をきちんと受けて、少しずつでも対処していれば、と、いまさらながら思う。
診療科目ごとの医局を大切にしてつねにコンタクトをとり、人脈をつないでいればこれほどまでに診療科目が休むことにはならなかったと思う。はっきり言えるのは、医師と事務方の意思の疎通がない、ということだと思う。
そうしているうちに臨床研修医制度が始まり、バタバタと医師が移り始めた。悪い情報が流れ、来る人もいなくなった。そうなってからでは遅すぎた。ますます金属疲労に拍車がかかり、医師が疲弊してしまった。
いまできることは外来患者をコントロールして負担を少なくすること。それをしながら神経内科、循環器科、呼吸器科などの穴を埋め、診療科目をもとの形に戻すこと。いまの虫食い状態のままでは思うような研修ができず、臨床研修医も集まらない。まずは内部の体制を固め、院内の診療体制を整えてはじめて、病院の建設議論をすべきだと思う。できること、やるべきことをしてこなかったツケが回っている。これからは現場の声を反映する努力をすべきだと思う。
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