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 現状のなかで、いわきの医療をどうしていくことがいいのか。いわき市医師会副会長で、ストレスクリニック院長の松崎博光さんに聞いた。



 10年先のいわきの医療がどうなっているのか。それをイメージしないといけないのだが、そのグランドデザインがない。行政は単年度主義で赤字だから、持ちこたえられないからと、展望がまったくないまま進めている。だから議論も個別 のことが対象で、かみ合わない。
 常磐病院を民間医療法人などに移譲する計画も、いわき市内の医療機関などから常磐病院を引き継ぐ声は聞こえず、外来種のピラニアに在来種が食われてしまう恐れがある。経営がうまくいかなければ、外来種のピラニアはイナゴの大群と同じで、跡に何も残さず去って行ってしまう。
 常磐病院を民間移譲することに伴い、共立病院が看護師など常磐病院で働いている高給取りの職員、それに低収入のリハビリと精神医療も抱える。ますます共立病院の採算性は悪くなり、若い医師が来て、定着することもない。常磐病院にいる11人の医師も共立病院には移らないだろう。
 共立病院の女性産婦人科医師が下関済生会病院に引き抜かれたように、常磐病院の11人の医師も民間病院に引き抜かれてしまう。病院事業管理者も、病院局長も、女性医師を採用してから退職までの間に、2回ぐらいしか会っていなく、慰留することもなかった。
 現状のなかでいわきの医療の理想を描くなら、10年先、共立病院を21世紀の森に移転新築して医療センターにする計画を立てる。できれば東洋一ぐらいのセンター。そして周産期医療センター、がんセンター、循環器センターなど各部の長に、ちょうど10年後に脂ののりそうな30から35歳ぐらいの人を公募し、いまから年間1000万円ぐらいの研究費を出して育てる。そのぐらいのグラドデザインを持たないといけない。
 そして常磐病院は医師会、病院協議会、それに地元の人たちなどの地元民間団体が、建物は無料で市から借りて運営する。その際、職員には割り増しの退職金を払って一度退職してもらい、医師の退職金の一部、それに住民債などを資金に充て、赤字を出さないように運営する。
 耐用年数から言って、常磐病院の建物はあと10年ぐらいしかもたない。10年後、医療センターがオープンする際には統合させればいい。その時点で資金に充てた医師の退職金の一部や住民債はきちんと利子をつけて返還する。そうすれば、職員のやる気が出て、労働力は高まる。必要であれば、常磐病院を診療所として残すことも考えられる。
 常磐病院の精神科は、統合失調症の人が例えば、がんになったりした場合に治療が受けられる、市内唯一の病院。それを、精神科の患者に慣れていない共立病院に移すのは、常磐病院を廃止するための後ろ向きな判断だと思う。
 常磐病院の地元民間団体による運営を実現させるには、地元の人たちなどが熱い市民運動を起こし、医師会や病院協議会にも働きかけることだろう。そうすれば動いていくかもしれない。  そもそも小泉・竹中の改革で市場原理市議になり、地方はますます財政的に苦しくなった。内需型の国づくりで資本の循環ができるのは医療と福祉の分野だ。
 郡山では、4月の市長選の候補予定者の1人が「医農工商」と盛んに訴えている。いわきから郡山の病院に行っている現状のなかで、医療を集約させて、もっともっといわきから患者を連れて来るということだ。いわきには志がなく、地域間競争に負けている。
 いわきの人が国保税や社会保険料を払っているのに、その金を落とすのは東京や郡山では、金が還元しない。赤字だからと金を使わないでいると、ますます金は回らなくなる。
 10年先を見据えたグランドデザインを描かないとだめ。みんな、金の使い方をしらない。







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編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
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