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 いわき市立常磐病院がときわ会に移譲されて4カ月がたった。委譲先を市内の医療法人に限定したことによる批判など、向かい風を受けての船出となったが、開院当初の待ち時間の長さなどを除けば、着々と「ときわ会常磐病院」になっているようにも思える。委譲で中心的な役割を担った、いわき泌尿器科病院事務長の佐藤隆治さんと、医療の責任者・江尻友三院長に、ときわ会常磐病院のこれまでとこれからを聞いた。

 昨年の11月30日に市と基本協定を結び準備室を立ち上げたのですが、どういう方法でどういうかたちにするのか、枠組みをつくるのに1カ月かかってしまいました。でも、「これは職員が一丸となるチャンス」だと思って、基本的にはコンサルタント会社を入れずに、ほとんど職員だけで方向づけをしました。1月から2カ月半かけてさまざまな議論を繰り返しました。この経験はこれから、職員の財産になっていくと思っています。
 一番気を遣ったのは、入院患者さんの竹林病院から常磐病院への移動でした。何かあったら大変ですから、どう安全に移動してもらうかを考えました。幸い、市の救急部門の協力を得ることができたのでスムーズに移動してもらうことができました。
 4月にオープンして一番実感したのは、環境がガラリと変わってしまった、ということです。良い意味でも悪い意味でもです。結果 、混乱がありました。1カ月間にわたって外来の待ち時間をつくってしまいました。既存の会計システムから新しいものに変えたのが原因です。情報をきちんと伝えられなかったことについても反省しています。
 許可病床が240床と倍増したわけですから、それぞれがきちんと役割を果 たさなければ組織は動いていきません。これからはきちんと仕事を分担できるような体制にしていかなければなりません。準備室の人たちにはよく「指示待ちではだめ。相手の立場になって自分で考えるように。その場その場であきらめないで、できる方法を考え出して」と言ってきました。いまは余裕がないとはいえ、なんとかこなしていますが、部門部門の司令塔が必要ですね。
 医師探しも継続してやっています。内科の常勤医師が充足していないので消化器系、糖尿病、高血圧・腎不全の担当医師を1人ずつ3人ほしいんです。それから40代の外科医を1人。紹介会社を利用しながら全国に向けて公募し、自らも汗をかいています。来年四月のグランドオープンまでに何とか獲得したいと思っています。
 それから看護師です。いわきは看護師の絶対数が不足しているんです。それで市内に眠っている補助業務の人たちでカバーしています。民間ならではだと思います。要は限られた人・もの・金をどう投入して最大限の治療をするか、ですから。患者さんはどう思っているか、職員は…。それぞれの満足度・問題点などの情報を共有して、環境を整備改善していかなければなりません。
 これからはまず今年中に終わらせる一期の改修工事(北病棟建設、管理棟・南病棟の解体)で120床にし、さらに来年4月オープンの透析センター(二期工事)が年度内に完成して、グランドオープンとなります。PETの導入は5月ぐらいにずれ込みそうです。
 私たちの思いは「地域医療を守る」ということです。それをベースに泌尿器科、腎内科、画像診断・治療で特色ある病院にしていきたい。そして来年のグランドオープン後は早急にグランドデザインをつくるべきだと思っています。うちがめざす施設はどうで、どういう人材が必要か、その方向性をもとに3年以内に何とかしなければなりません。
 これからは医療の優勝劣敗が始まるので、それぞれが競い合い、協力し合って高いレベルをめざさなければなりません。いわきの医療が同じレベルで下がっていっては、市民が不幸です。医師の研修面 も充実させて、市民が「ときわ会で良かった」と思えるような病院にしたいと思っています。







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編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
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