常磐病院が市立から民間になって救急の受け入れがどう変化したのかが気になり、市消防本部を取材した。消防の救急統計は年度ではなく年(1月〜12月)で集計されていて、常磐病院は平成21年は800件強を受け入れていた。それが今年4月にときわ会の病院になり、件数的にはどうなったのだろうか。
消防本部は「公立については公表しているが、民間病院の個別受け入れ件数については公表していないので具体的な数字は出せない」という。ただ、常磐病院が受け入れていたものは、いわき医療圏内の二次医療機関に分散して受け入れられている、との説明だった。
常磐病院は今年1月から民間委譲の準備に入ったこともあって月ベースでの受け入れ件数が3分の1程度に減ったという。しかし4月になって常磐病院と竹林病院が一部融合したかたちの新体制になり、病院全体の志気も上がって件数的にはかなり盛り返した。
ただ、医師、ベッド数の減や改修工事などの事情もあって、受け皿がきちんと整っておらず、以前のレベルまでにはまだ達していない。
来年の四月には透析センターが加わり、ベッド数も現在の105から180程度まで増える予定で、消防本部としても、態勢が整ってときわ会の病院として軌道に乗ることができれば、救急の面
でも二次医療の核としての一翼を担える存在になるはず、と言う。
現在は病院協議会から、二次輪番各病院の当直医の診療科一覧表をもらい、変更があった場合はFAXか電話で連絡を受けるシステムができている。また病院協議会が二次輪番病院内ネットワークで内科、外科、整形外科の医師を張り付けていて、表面
的には態勢が整ってい。
とはいえ現実的には「処置困難」や「手術、患者対応中」、さらに「専門外」との理由で受け入れてもらえないケースがかなりある。患者の専門医指向も強くなっていて、結局は現場の当直医が受け入れることのリスクを考えながら判断しているのが現状だ。
ときわ会常磐病院については「緊急透析できる病院として、今後大きな力になると思う」と担当者は話す。
|