8月16日だった。救急車で運ばれた心臓血管外科系の患者の手術に対応できず、共立病院はドクターへリで患者を県立医科大学付属病院に運び、手術を受けさせた。いま共立病院では心臓血管外科医が1人しかおらず、緊急で入った患者の手術はできない。あらかじめ予定されている心臓血管外科手術のみ、ほかの病院からの応援医師を得て行っている。
医師不足に伴い、共立病院ではいま六科で診療制限をしている。心臓血管外科は緊急の手術はできない。皮膚科は完全予約制で、火曜と水曜のみの診療。呼吸器科は再診の患者だけ。小児科は平日午後は紹介と再診の患者、それに救急だけ。産婦人科は異常とハイリスクの妊産婦だけに限っている。
10月からは3人の常勤医師が東北大学の医局に戻るため、神経内科がなくなる。脳外科はこれまで通
り存続するが、筋ジストロフィーや脊索硬化症といった長く治療の必要な病や、脳梗塞の診療など、市内の神経内科の医師のいる病院などと連携しなければならない。
心臓血管外科の緊急手術が必要な患者が他地域の病院に救急車で運ばれる途中、亡くなってしまったケースもあるという。総合病院である共立病院でさえ医師がいなくなって診療科がなくなり、緊急手術ができないなど診療制限をしているなかで、ある程度の診療・治療がきちっとできるための手だてを講じなければ、いわきで安心して生活できない。
|