GIFアニメ 日々の新聞
CONTENTS オリジナルショップ
日々の新聞
風の通る家
いわきクロニクル
オンブズマン
編集後記
招待席

田人お伽草紙
草野天平の頁
HIBINO IN IWAKI
時のゆくえ
仲間たちの野辺送り
蔡國強といわきの物語
DUO
オリジナルショップ
定期購読
リンク集



 共立病院の基本理念は「患者さんあっての病院」。浜通り地方の中核病院として、かかりつけ医的な身近なものから高度医療まで、幅広く対応してきた。しかし、医療改革によって病院と診療所の役割分担が明らかになり、「何でも共立」という時代ではなくなっている。
 いわきが抱えている問題としては@医師の絶対数不足A地域の偏在化B診療科の偏在(産科・麻酔科などの減少)C高度化・専門化志向Dインフォームド・コンセントなど事務量の増大。それに伴う共立病院の問題点としては@厳しい労働環境A給与面 での不満B仙台や福島から遠く、新幹線も通っていない、という交通の便の悪さ、などが挙げられる。
 臨床研修医制度によって大学に医師が引き上げられるようになり、補充はない。しかし「なんでも共立」という状況が続いている。結果、診療制限せざるを得なくなったが、患者はさらに集中し、頑張れば頑張るほどオーバーワークが顕著になり、一つ間違うと、健康を悪化させ、医療事故を起こす可能性も高まってきた。そのため、開業や退職する医師が増えている。
 この状況はすべて大学や医局に報告され、引き上げ対象の最優先病院に挙げられることが多い。かつては「勉強になるから共立へ行ってこい」と、教授の命令で医師が来たが、現在は若い医師が自ら選択する時代で、共立の状況をみんな知っていて、なかなか来てくれない。
 共立の医師は2年前と比べると、表面上は129人から134人と5人増えているが、実情は、一人前の医師とも言える正式職員が99人から82人と17人の減。それを23人の嘱託医と29人の初期研修医で賄っている状態。診療科では皮膚科が常勤医師不在のまま、神経内科、放射線科は医師がまったくいない。
 それに拍車をかけているのが看護師不足で前年度に687人いたものが今年度は665人と22人の減。新規採用も制限されている。このため、ベッドが空いていても使えない状況が続いている。それは100床にも上っている。看護師もぎりぎりの状態だ。
 次に救命救急センターだが、現在6人のスタッフで浜通りの三次救急を担っている。運ばれる患者は1日平均11人で、その3分の1は小児内科。搬送患者の7割は入院し、4%近くが死亡、または死亡確認。約25%が帰宅している。
 軽症は減っているが中等症は増えていて、二次輪番制が機能していないように思われる。神経内科医がいないために脳梗塞などで運ばれてくる患者さんは、内科医が診ていて、それが大きな負担になっている。心臓血管外科の常勤医は1人。定期手術は福島県立医大の応援で対応できているが、大動脈瘤破裂などの緊急手術はできず、ドクターヘリなどで他地区へ移送している。
 そうした現状の打開策としては、まずは医師の確保。ただ頭を下げるだけではどうしようもない状態なので、給与アップ・労働環境を改善して医師を募集する必要がある。さらに、いわき出身者で地元に戻りたい人をリストアップする作業もしている。医療技術と協調性に問題がなければ積極的に採用したい。
 次に、急性期・高度医療に特化しての患者の制限。病・病連携や病・診連携で外来を振り分け、スタッフの負担を軽減したい。さらに、救急は初期を休日夜間や診療所の輪番制、二次を病院協議会による輪番制で対応して頂きたい。いま、共立病院は分岐点。地域完結型医療を維持するために、ぎりぎりのところで踏ん張っている。早急に改善されないと、いわきの医療は崩壊してしまう。







日々の新聞風の通 る家いわきクロニクルオンブズマン情報
編集後記田人お伽草紙草野天平の頁日比野克彦のページ
フラガールオリジナルショップ定期購読リンク集

 
  画面上へ