休日夜間診療所は、行政の委託業務。だから国から補助金が出る。結果、公立病院の宿直手当と比べると、金額に雲泥の差がある。同じ仕事をしているのに何で、という声をよく聞く。それを打開するには、市が窓口や担当を一本化する必要がある。共立病院の医師も開業医も休日夜間診療所で働けるようになれば、不平等感もなくなるのでは。それを実現するには、「いわきの医療」という視点での医療行政の一元化が不可欠だと思う。 (医師会関係者)
【補足】
共立病院の正面玄関わきにある休日・夜間の出入口から左に入ったところにある。医師会の有志48人(医師会員の約12%)が当番で1人、診療にあたっている。平日は午後8時から12時まで(報酬59720円)、休日は午後1時から7時まで(報酬70640円)、午後7時から12時まで(報酬73060円)となっている。
利用者は年間7500人ほど。その半数は6歳未満の子どもで、15歳未満まで含めると3分の2を占めている。医師会有志48人のなかで小児科医は5人。共立病院では常時、2人の小児科医が当直しているので、休日夜間診療所で対応が難しい場合には、共立病院に回している。
福島市の場合、休日夜間診療所は内科、小児科、外科の3人の医師がいるが、それは福島県立医科大付属病院があることが大きい。
孫がいて、かかりつけ医に通っている。開業医は、その子の状況がよくわかるので助かる。でも、休みの日や夜は電話が通じずに困ることが多い。当番制で時間外に診療所を開けてもらえたら、と思っている。 (市議)
休日夜間の小児診療所を開設する方向で、いま動いている。医師は身1つで来ればいい。それだけでずいぶんとカバーできると思う。 (小児科の勤務医)
【補足】
いわき市内の小児科医たち(病院勤務医も開業医も含む)はいま、当番で休日や夜間の診療に対応するしくみを話し合っている。
ドクターはプロフェッショナルでフリーダム。だからいかにモチベーションを確保するか。どんどん勤務医がいなくなるというのはモチベーションが欠けてきている、ということではないのか。例えば公立病院の場合、人事権・予算権を現場に与えるべきだと思う。やりがい・生きがいが大事だと思う。 (病院理事長)
共立に望まれること、それは@ある部分の専門性A高次・救急医療B若い医師の研修。そのためには職場環境・宿舎・マンパワーの整備が必要だと思う。 (勤務医)
【補足】
市立病院の医療問題やさまざまな不祥事があり、いわき市は昭和63年に本庁舎に市立病院の総合調整機能的役割の部署を設け、職務権限の規定や公印の使用、医療機器や薬品の購入、医師の職制や臨時職員の実態、財政などを細かく見直し、それまで任せられていた各病院の院長権限が制約された。
いまも市立病院部が本庁舎内に設けられ、来年4月以降の市立病院のあり方などが検討されている。病院事業監理者を置いて共立病院を本院、常磐病院を分院にする「一市一病院二施設」になることは決まっているが、現在の最大の問題である医師の確保には苦慮し、診療制限する科が増えている。
医は少なくなっている。
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