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 市と市立病院、保健所、それに病院協議会、医師会のメンバーが集まって、昨年12月に「いわき地域医療協議会」が初めて開かれ、これまでに2回、話し合いが持たれている。1回目の会議に出席して、市立病院関係の市のトップの人たちは本当にやる気があるのだろうかと思った。
 市立病院だから、採算は市で考えている。そのトップは毎日、病院に顔を出して状況を把握し、本気で取り組まないといけない。問題を解決するには現状を知って、問題点がどこにあるのかを見極め、解決策を考える。それなのに現状を把握していない。
 なぜ共立病院がいまのようになったのか。1つは働きにくさ。それぞれの診療科が独立していて敷居が高いから、みんなで一緒に診療することが難しい。例えば循環器科の問題でも、出身医局でグループがわかれ、同じ診療科でもコミュニケーションがとれない。人の問題なので、人とお金があっても、いまの態勢では直せない。
 それから診療科によって忙しさがアンバランスで、医局に戻った人が共立病院をよく言わない、ということもある。看板の救命救急センターの診断は全身にまたがり、診断後はそれぞれの診療科でその患者を受け持つのが当たり前なのに、診療科から受け持ちを断られ、医師の数が少ないのに、センター自体が入院患者を抱えている。そんなばかな話はない。
 それに長年、東北大学医学部付属病院の分院的存在だった、ということもある。時代は変わっているのに同じことをして、時代に対応してこなかった。もちろん医師不足が大きな原因ではあるけれど、そんなに単純なことではない。長年どかっと座ってしまって、時代の置き去りにされている。

 市立病院は4月から地方公営企業法の全部適用に移行し、人事や財政などの権限を持つ病院事業管理者が置かれる。管理者ががんとやって人を結びつけ、敷居を低くしてコミュニケーションをよくし、それぞれの意見がきけるようにできれば。人(man)、お金(money)、マテリアル(material)の3Mを結びつけるのはコミュニケーションだと思う。
 地方公営企業法の全部適用に移行すると同時に、市立病院は共立病院を本院、常磐病院を分院とする一市一病院二施設になるが、問題は常磐病院の縮小だと思う。どういう形にするのかわからないが、民間ではやれない採算の合わないもの、そして本院ではできないものに特化すればいい。
 それは精神科とリハビリで、あとはローテーションで外来を充実させて、診断して本院に送ればいい。人件費が支出の7、8割を占めて赤字を出しているなんて考えられない。あっちを向いても、こっちを向いても根っこが深い。
 医療レベルというのは高度医療ではなく、底辺の底上げすること。一番困っている人たちをどうするか。郡山には太田西ノ内、南東北、星、寿泉堂の4つの大きな病院があるが、東北第2位 の都市でありながらいわきは共立と労災しかないから病院の競争がない。医療過疎地だから、ちゃんと医療をやったら収益は上がるはず。







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