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 私のかかわった市立病院改革は、今から思うと、かなり大胆で思い切った改革であったかもしれない。あの時だからこそできたのだと思う。それまで抱えていた問題は、県と自治省(現在の総務省)の指導を受けていた、多額の不良債権の解消に向けた経営健全化の取り組みが最大の課題であった。
 それにもまして病院長・副病院長の病院経営能力・指導力、医師などスタッフ間の頻繁なトラブル発生、医師不足、公的総合病院のあり方が問われる多方面からの意見(苦情など)、医事管理上の問題、環境変化に対応した新診療体制確立の必要性、医療従事者の意識改革の必要性などの問題・課題が山積していた。
 こうした問題の抜本的な改善・病院改革を進めるため、開設者(市)の立場から問題点を指摘し改革の方向性を提示するとともに、医師など幹部職員1人1人と意見交換などを交えながら、職員全員参加で改革に取り組んだ。
 半年の間に病院長、副病院長(2人)及び医師(2人)の計5人の方に退職していただき人事の刷新を断行し、新経営体制を確立した。これは、当時でも医者不足の時代であり、一見、無謀とも思えるが、公立病院にはその機能・役割を果たすべき使命があり、病院経営を根本から変革し、病院経営の健全化を達成するためには避けて通れないものと考えた。
 幸い医師の確保は、派遣機関に最終的には「公的医療機関の機能・役割を果たすための改革の重要性」を理解していただき、補充というよりは新診療体制確立のための医師派遣が実現できた。
 この段階を経て後任の病院長が就任され、新しい病院経営体制が確立した。病院長は開設者の改革方針を踏まえて、副病院長・医師・看護部長・事務長などで構成する病院改革推進委員会を立ち上げ、開設者との連携を深めながら順調に改革を推進し、成果を上げた。
 職員の意識改革が次第に浸透し、各職場・病院内が一層明るくなり、また診療体制も充実し、患者からの不満の声も少なくなってきたとの報告を受けるようになった。問題の不良債権もわずかながら減少傾向を示し、2年後には数百万円の黒字決算となった。
 すべて順調とは言えないが、ともかく公的医療機関としての機能・役割のあり方について地域のニーズに応えられる、より高度な医療を担う地域の中核型の病院づくりを目指すとともに、環境の変化に対応した改革の道筋ができたとの思いでいる。
 さて、これから取り組むいわき市の病院改革についてであるが、一市二病院を「一市一病院」に向け、改革に踏み切ったのは、昨今の医療環境などから見て賢明な方向である。いわき市は地域が広大であり、各地に点在する数多くの医療機関がある中で、市立病院の果たすべき機能・役割は今後一層、重要になっていくことを考えれば、より高い診療・医療を担える中心的な医療機関にシフトするよう、改革を大胆に進めるべきではないか、と思う。
 他の医療機関との機能・役割分担を明確にしつつ、その連携を強化し、地域医療ニーズに適確に応えられる中心的な役割を果たせる病院づくりを目標にすべきである。
 医師の確保は今後、大変厳しい状況が続くと思われるので、改革後、いわき市立病院がどのような役割を果たし、どう地域医療を担うものとなるのかを明確にできれば、改善されてくるものと思う。市立病院は魅力ある高度医療機関として、例えば臨床研修・研究の場として相応しい環境が整備されていることにより、若い医師が求めてくるような病院になることが、問題解決の一つの糸口になるかもしれない。
 また、収支均衡の取れた健全な病院経営を確立するためには、医師の確保がきちんと図られ経営管理が行き届き、市民から信頼される診療が営まれていれば、逐次改善されていくものと思う。
 改革に当たっては、新たに設置される病院事業管理者が改革を推進することになるが、病院開設者の立場を踏まえてリーダーシップを発揮し、病院長とタイアップして医療関係職員の総力を挙げて取り組めば、成果を確実に上げていくことが期待できよう。









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