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  風の通る家
第196話 少しずつ少しずつ
第197話 アーサーさんがやって来た
第198話 とにかく暑い
第199話 中村敦夫さんの朗読劇
第200話 400号の贈りもの
第201話 ふゆじたく
第202話 新しいカレンダー
第203話 気心腹口命



 ある日の昼前、遠野に住むクシダ先生と末息子のアキラさんが編集室にやって来た。
 アキラさんは「迷宮美術館いわき編」をつくったチーフプロデューサー。無事番組も放映され、帰省を兼ねてあいさつ回りをしに、と言った。パパクシダは、言ってみれば「アッシーくん」で、息子の足役を買って出たのだった。
 この父子、同じソファーに少し離れて座って照れくさそうにしている。男同士なので、日ごろからぺちゃくちゃ話すこともないのだろう。なんとも微笑ましい光景だった。
 「息子が嫌がるもんだから」と父が言ったら「でも、いわきは足がないと困るので…」とアキラさん。それが間接的ではあるが感謝の言葉なのだろう。なんとも温かかった。そしてご丁寧に手土産まで。中身は遠野まんじゅうだった。





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