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 寒風が吹き荒れる寒い日だった。10日。常磐関船町にある金刀比羅神社の例大祭に出かけた。湯本駅前から神社に至る参道の両側には露店が出て、熊手や宝船をはじめとする縁起物やダルマが売られている。早い時間だったせいか人出はいまひとつだったが、店をひやかす人、神殿に向かって静かに手を合わせる人など、いつもながらの光景が見られた。

 世界を金融不況の荒波が襲っている。日本はバブル崩壊のときの経験を生かして打撃は少なかったと言われるが、極端に円高が進み、自動車をはじめとする輸出産業がまともに影響を受けた。それに伴う下請けの苦悩、派遣切り…。今回の騒動で感じるのは、日本が世界に誇ってきた「一家的精神」の崩壊だろう。家族のようなつながりや絆がまたたく間に崩れ、弱いものを情け容赦なく切り捨てている。しかも上層部はぬくぬくと延命を図って知らんぷり。いつからこんな国になってしまったのか。なんとも情けない。
 皮肉なことだが、ここに来てエネルギー革命に直面したときに常磐炭礦が常磐ハワイアンセンターをつくり、一山一家精神で大量解雇を回避した例が持ち出されることが多い。確かにあのときトップは、全員を同じ船に乗せて荒海に立ち向かった。しかし、いまの大企業のやり方は、船が沈まないようにこれまで支えてくれた人たちを海に振り落とし、船を身軽にして、自分たちだけ助かろうとしているとしか思えない。ふと、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出した。

 「こんぴらさま」は海上交通の守り神。さらに家内安全、商売繁盛、交通安全の神として親しまれている。露店通りを歩き、境内に入ったら、時間をかけて真剣に拝んでいる人の姿が目についた。露店に声をかけると「不景気だから。人の数も年々減ってるね。縁起物に出す金額も低くなってるし…。財布のひもはきついよ」という声ばかり。なんともお寒い限りだ。
 「経済不況の荒波を乗り切り、みんなが幸せになりますように」「寿和丸の海底探索が実現しますように」…。願いことはまだたくさんある。



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