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 お米のタルト、きっかけはジツは今年2月のボクの誕生日。アルバイトのチハルちゃんがお赤飯を炊いて持ってきてくれまして…。誕生日にお赤飯なんて、おばあさん以来! とてもうれしかった。
 チハルちゃんの誕生日はちょうどホワイトデイ近くの3月中旬。お返しにはナニが…? じゃ〜そーか! お米の贈り物にはお米で。3月中旬お彼岸も近い…。おはぎ…。ムムッ! そこで思いついたのがお米のタルト「トルタ・ディ・リゾ」だったんです。
 トルタ・ディ・リゾはイタリアのエミリア・ロマーニャ地方の郷土菓子で、お米のデザート。ライスプディングのようなもの。エミリア・ロマーニャ地方では5、6月に、村落みんなで集まって家の修繕をするそうです。その時にトルタ・ディ・リゾを作って菱型に切って食べる習わしなんですね。お米のタルトと言うと、新米の取れる初秋のような感じがしますけど。
 材料はイタリア米(日本のものとは粘りのグルテン質が違う)、それにアーモンド、オレンジピール、レモンピール、卵、牛乳、レーズン。無洗のお米を牛乳で煮て、材料を加えて30分焼きます。表面 と底には細かいパン粉が敷いてあって、仕上げにアマレット(リキュール)をかけます。
 素朴だけれど、伝統と文化があるせいか洗練されていて、香りも華やかで飽きません。言わないと、お米が素材だと気づかない人もいらっしゃいます。とてもお酒が進むケーキで、マスカットの甘めのスパークリングワイン「モスカートダスティ」と相性抜群!
 イタリアドルチェをつくるんであればと思い、現地レシピを手探りで調べてつくりました(出来れば早くイタリアで勉強したいもの…)。
 トルタ・ディ・リゾを最初に食べてくれたチハルちゃんは「お米なのに重くなく、日本にはないお米の新しい食感です!」と喜んでくれました。作ってよかった。

(チボ・ディ・バッポ オーナーシェフ)



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