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連載「万葉植物」のこと

 2020年から、湯澤陽一さんの連載「阿武隈山地の万葉植物」が始まった。「『万葉集』を学んでいるグループに、今度、そこに出てくる植物の話をするのです」と、湯澤さんから聞いたのがきっかけだった。そのあと「万葉植物考」とタイトルのついた、はがきが手元に届いた。
 「鞆(とも)の浦の磯のむろの木見むごとに 相見し妹は忘らえめやも」と、大伴旅人の歌が記されていて、歌に込められた意味と「むろの木」の説明がされていた。むろの木はネズ、ハイネズの古名で、磯ならハイネズだろうと、新舞子浜のハイネズの写 真もついていた。
 鞆の浦はいまコンクリートで覆われ、ハイネズミを見ることができない。でも、そのハイネズミを介して1300年ほど前に詠まれた歌が、時空を超えて身近に感じられる。なにより、ひとつの歌から世界が広がる。まして万葉集は、楽しむなら文献から離れて現場に立って感じるもの、と言われている。

 連載の打合せで、この間、何度か湯澤さんを訪ねた。珈琲を飲みながら奥さまも交えて話していると、いつの間にか植物の話になる。
 先日も、クリスマスイブに友人を連れて木戸川(楢葉町)のモミの木を見に行くという湯澤さんの予定から、川前町下桶売の東松院の夫婦モミを含む30本のモミ群や背戸峨廊付近のモミの話になり、モミの木が広葉樹と針葉樹の境界に植生していることなどを知った。
 それに、クリスマスリースの飾りにもしているオキナワスズメウリの実を、奥さまからおすそわけしてもらった。葉の縁から新しい芽が出てくるハカラメの鉢も。オキナワスズメウリの実は、最初は白線の入った緑色で、だんだん茶色に変わり、それから赤くなって乾燥してバリバリと割れて、なかから種が出てくるという。
 湯澤夫妻から聞く植物の話はとても興味深く「阿武隈山地の万葉植物」の連載とともに、折にふれ紹介していきたい。連載に登場する植物画は、小名浜の松本令子さんにお願いした。令子さんは『万葉集の植物』という本を持っていて、正確性を重視しながら自身らしい描き方を心がけてくれる。
 2020年は『万葉集』と植物の扉を開けたい。

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