第430号

 特集 まちに映画館があったころ

 いわき地方には、一番多いときで47の映画館があった。いわき市立草野心平記念館で開かれている企画展「映画館の記憶―聚楽館をめぐって」(3月28日まで)をきっかけに、平市街地の映画館の変遷を紹介する。

平の映画館について
地図で映画館めぐり
東宝民衆劇場のこと

聚楽館のこと
 いわきの映画館の老舗ともいえる「聚楽館」。戦後は洋画専門館として、市民に夢を与え続けた。聚楽館の一人娘である飯田圭子さんと、父の仕事の関係で聚楽館で生まれ育った土屋文夫に思い出などを尋ねた。

聚楽館のベンハーの看板
(昭和37年10月)

映画館「世界館」のこと
 いわき市内には最も多い時で47の映画館があった。そのなかで、いまも名前が残っているのは、あくまでビルの名前だが白銀町の「世界館」だけ。平駅(いまのいわき駅)前の住吉屋旅館の隣にあった「有聲座」を、昭和6年(1931)に世界館を改称して大映専門の映画常設館となった。世界館ビルを建て、苦労しながら経営し、息子にバトンタッチした鈴木喬二さん(91)にその歴史などを聞いた。

 記事

私の見方
 東京高裁の不当判決
 原発事故損害賠償群馬訴訟原告 丹治 杉江さん


ヨーカドー平店が49年の歴史に幕

 ヨーカドー平店が2月いっぱいで撤退する。その後は、1年かけて建物を解体し、その後どうするか計画を練るという。土地と建物をセブン&アイホールディングスと共有している真砂不動産を取材し、今後どうなるのかを聞いた。


コロナウイルスのこと(13)


ギャラリー界隈が閉廊

 美術関係者や愛好家に愛されたギャラリー界隈が1月で店を閉めた。童子町、堂根町時代を通して31年。代表の佐藤繁忠さんと夫人の康子さんから、その思いを聞いた。

 連載

阿武隈山地の万葉植物 湯澤 陽一
(27) ヤドリギ


ひとりぼっちのあいつ(8) 新妻 和之
求めよ、さらば…


もりもりくん カタツムリの観察日記⑮ 松本 令子
蜜 月


ぼくの天文台 粥塚伯正余話(6)
松田松雄への旅

 コラム

ストリートオルガン(159) 大越章子
安野光雅さんのこと
空の上で積もる話をしていることだろう