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■かがくいひろしの世界展
 3月9日まで、福島県立美術館で開かれる。かがくいひろしさん(1955-2009)は、長く支援学校の教員をして、50歳で作家デビューした。急逝するまでのわずか4年間に「だるまさん」シリーズを始め『おもちのきもち』や『なつのおとずれ』など、たくさんの絵本を生み出した。展覧会は没後初の大回顧展で、絵本の原画やアイディアノート、教員時代に手がけた教材や人形劇などの記録を紐解き、かがくいさんの絵本のルーツに迫る。
 観覧料は一般・大学生600円、中学・高校生300円。問い合わせは同美術館024(531)5511。

■生誕130年記念 北川民次展
 3月23日まで、郡山市立美術館で開かれている。北川民次(1894-1989)は20歳で渡米し、革命後の壁画運動にわくメキシコで画家・美術教育者として出発。1936年に帰国したあとは、東京や愛知を拠点に活動した。展覧会では社会や民衆を見つめ続け、鋭い視点で切りとる北川の代表作のほか、絵本や美術教育の仕事、壁画制作にも焦点を当て、約180点の作品と資料で、その魅力に迫っている。入館料は一般1000円、高校生・大学生・65歳以上700円。

■笠木透を偲ぶコンサート
 1月26日午後1時から、小名浜公民館1階ホールで開かれる。笠木透さんは岐阜県恵那市生まれのフォークシンガー。中津川フォークジャンボリーの企画運営に携わり、1994年に雑花塾を結成。平和、自然、人間を愛し、フィールドフォークを提唱して数多くの楽曲を作った。いわきにも度々、訪れていた。2014年12月に帰らぬ人となり、いわき雑魚塾が主催して没後10年の偲ぶコンサートを企画した。
 コンサートには、いわき雑魚塾のほか、郡上市の増田康記さん、京都市の山本忠生さん、松本市のぽこ・あ・ぽこ、館林市の館林ロストシティランブラーズ、結城市のヒューマンファーマーズが出演する。入場は無料。問い合わせは、いわき雑魚塾の吉村さん(090-8257-3476)まで。

■菅野征市遺作展 No.3
 2月14日から18日まで、いわき市好間町北好間の龍雲寺の禅ホールで開かれる。菅野征市さん(1941-2018)の焼きしめと絵画を展示する。問い合わせは蛭田さん070(5092)9592。

■草野天平の集い
 2月22日午後1時半から、小川町上小川の草野心平生家で行われる。詩人の草野天平の誕生日(明治43年2月29日)にちなみ、天平の詩の楽曲を含めた合唱を披露する。出演は女性アンサンブルLe ciel。参加は無料だが、定員30人で申し込みが必要。希望者は草野心平記念文学館0246(83)0005まで。締め切りは2月21日(定員を超えた場合はキャンセル待ちになる)。

■こんばんは、父さん
 2月22日午後2時から、アリオス中劇場で行われる。作・演出は永井愛。出演は風間杜夫、萩原聖人、堅山隼太。チケットはS席(1階)5500円、A席(2階)4000円、25歳以下は2500円、アリオスチケットセンターで扱っている。

■3.11後■■の福島で電通は何を■■■したのか
 2月24日午後1時から、三春町の三春交流館まほら小ホールで開かれる。講師は、長野県のミニコミ誌「たぁくらたぁ」の編集長の野池元基さん。野池さんは福島第一原発事故にかかわる電通の世論操作を情報公開で明らかにし、日隅一雄・情報流通促進賞2021大賞を受賞した。その後、「電通研」を有志で立ち上げている。入場は無料。
 主催は、だまされたくない人々。問い合わせは080(6455)6953。

■3.11甲状腺がん子ども基金 シンポジウム「原発事故と甲状腺がん当事者の声を聞く」vol.5
 3月8日午後2時から、ラトブ6階のいわき産業創造館会議室1で開かれる。
 原発事故から14年。福島県では事故当時18歳以下の子どもを対象に2年ごとに甲状腺検査を行っている。これまでに約400人が甲状腺がんと診断され、なかには再発や転移もあるという。それでも県の県民健康調査検討委員会では「過剰診断で検査をやめるべき」の声が止まっていない。
 シンポジウムでは原発事故後の甲状腺検査は何のため、だれのためのものと、検査めぐる問題点や当事者の思いを共有する。シンポジウムは二つにわかれていて、1部は3.11甲状腺がん子ども基金代表理事の崎山比早子さん、関東子ども健康調査支援基金共同代表の木本さゆりさん、シカゴ大学名誉教授で日本文学研究者のノーマ・フィールドさんがそれぞれのテーマで話し、意見交換をする。2部は福島や宮城、神奈川の当事者の声を聞く。
 参加は無料。問い合わせは同基金03(5369)6630。