● 茶の子の松毬(鎌倉)
年の初めに鎌倉の和菓子処「茶の子」の松毬をいただいた。ちいさな手のひらサイズのどら焼きで、かわいらしい。松毬とはマツボックリのこと。マツボックリのような懐かしく、温かな気持ちをモチーフに作られたという。
ふんわり丁寧に焼かれた皮に栗と小豆を挟んだものと、虎模様の皮に白あんと杏を挟んだものと2種類ある。ふわふわの皮、たっぷりのあん。手のひらサイズでありながらボリュームがあり、とても美味。ドラえもんにプレゼントしたくなる。
茶の子は1917年(大正6)創業の西鎌倉にある和菓子店。小豆や砂糖など素材にこだわり、1つ1つ手作業で作っているという。基本的に保存料は使わないので、日持ちは短い。そこには「おいしいうちに食べてほしい」という作り手の思いがこめられている。