オンブズマン

 紙面を読んで From Ombudsman421号 

 

画・松本 令子

 藁谷 和子

 吉田 静江

 本紙特製の「たねまきカレンダー」に赤トンボが飛ぶ季節になった。
 「『日々の新聞』のカレンダーを、また、つくることが出来てウレシイです。そしてタノシイです。ウレシイ、タノシイを皆さんと味わえること。ウレシタノシイです」と言う黒田征太郎氏。アーティストの日比野克彦氏の連載は、今回で211回を数える。第419号に粥塚氏の旧友である川角功成氏が追悼文を寄せているが、粥塚氏は生前「僕は『日々の新聞』と生きて行く」と常日頃語っていたそうだ。
 多くの読者に愛され信頼され、寄り添われ有形無形の支えと理解を得ている本紙。そしてそれらに充分に応えている「日々の新聞」。
 広告欄も特筆に値する。他紙ではほとんど目にすることが無いスタイルだ。第406号の「紙面を読んで」で、アートスペースエリコーナの中川素直さんが「この新聞で他の新聞に無い興味深いコーナーがあります。『もの言う? 広告』です」と述べている。同じ思いの読者はかなりおいでのはずだ。私にとっては他と同格とも言っていい記事で、丹念に読ませて頂いている。
 他紙との住み分けも本紙の特性だろう。適時性が色濃い。即時性は他紙に委ね、現時点での課題や話題を掘り起こし洗い出す。掘り起こし洗い出しは、人物や歴史や地域など広範囲に及ぶ。私にとって本紙は学びの宝庫でもある。
 最後に松本令子さんに触れたい。
 長年、さし絵やカットを担当し、本紙の充実に寄与しているが、さらに第416号から、「もりもりくん」と題して、カタツムリの観察日記が紹介されることになった。「その生き方はとてもメロウだ」と言う。第420号で5回になるが、その言葉通り甘く美しく、柔らかで豊かな内容だ。これから存分に楽しませて頂く。
 9月5日土曜日。陽射しはまだまだ夏が残る坂道。安竜さんに原稿を届けに、太平洋を眺めながらゆっくりと下った。

(いわき市折戸在住)

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