モノクローム

 マスクのはなし418号 

 暑さと湿気でマスクをつけるのがつらくなっている。花粉症でもあるので、2020年の半分をマスクとともに過ごしてきた。
 日本で最初にマスクが作られたのは明治初期。当時は真鍮の金網を芯に、布をフィルターとして取りつけたものだった。主に粉じんよけに使われた。重さはいまの10倍ほど、値段も50銭(現在に換算すると5千円ほど)だった。
 大正7年(1918)のスペイン風邪の大流行をきっかけに、マスクは一気に流通した。そのころ「口覆器」と書き、自宅でできる作り方も紹介された。市販のマスクは改良が進み、金網をセルロイドに変え、フィルターを皮革にしたものなどもできた。その後もインフルエンザが大流行する度にマスクの需要は増え、ガーゼ、不織布製のプリーツ型、立体などが登場した。
 さて新型コロナウイルスにはどんなマスクがより効果的なのか。手に入りやすく、外出先で長くつけられることなども考えると、やはり不織布マスクのようだ。繰り返しの使用や肌へのやさしさ、通気性ではほかに劣るし、100nmのシャットアウトは難しいようだが。
 そして、つける時には裏表を確認し、ノーズフッターを鼻に合わせて顔にフィットさせ、はずす時も慎重に。

(章)

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