モノクローム

 新しい年に429号 

 正月三が日はほとんど出かけず、のんびり過ごした。朝食が普段より2時間遅くなり、そのため昼食や夕食もずれた。初日の出を拝むこともせず、元日にお参りに行っていた氏神さまには2日に出かけた。
 いつもなら賑やかな参道は静かで、ぽつぽつと参拝客を見かける程度だった。だれもがマスクをかけ、すれ違う際には会釈。参拝前の手水は省かれ、賽銭箱の上の鈴も鳴らせないようになっていて、二礼二拍手一礼だけしてお参りした。ただ風もなく青空が広がり、穏やかな初詣だった。
 お正月の新聞広告を毎年、楽しみにしている。「今年はどんなものが」と、1面からめくる。元日号には必ず目を見張る広告があるが、今年は見当たらず、最終面から再びめくっても見つけられなかった。出版社のキャッチコピーも軒並み空振りだった。
 コロナは広告の元気もなくすのだろう。そう思っていたら、4日の新聞に「のび太くん、ネズミはもういない?」と、ふすまを開けてのぞくドラえもんが描かれた、藤子プロと藤子・F・不二雄ミュージアムの見開き広告が登場した。
 去年は『ドラえもん』が生まれて50年だったけれど、ドラえもんが嫌いなネズミの年だったから思うように楽しめず、気分を変えて仕切り直して、今年もう1度、50年のお祝いの年にして、去年できたことも、できなかったことも、まとめて今年楽しもう! とメッセージを送っている。
 2021年がそういう年になりますように。

(章)

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