モノクローム

うまかた羊羹のこと 504号

 498号(11月30日発行)のこの欄で「うまかた羊羹」にふれた。早速、中岡町の加茂泰宏さんから「昨日は急に『うまかたようかん』が食べたくなって、中岡のマルトに行って買って食べたところ『日々の新聞』に、うまかたようかんの記事が載っていたので思わずペンを取りました」と、ファックスが届いた。
 さらに次のように書かれていた。
 「うまかたようかん」は「馬方ようかん」と書き、馬を引く仕事の人がよく食べていたから、と子どものころから聞いております。子どものころからよく食べていました。勿来の方ではよく食べていると思います――と、勿来町関田の林屋製菓工場の「うまかたようかん」のラベルのコピーがつけられていた。

 先日、好間町北好間の龍雲寺で開かれていた「菅野征市遺作展No.2」(2月21日まで)を見た帰りに、下好間の「佐藤製菓店」を訪ねた。うまかた羊羹を作っていて、お店に並んでいる。製菓店は父親の佐藤好廣さん(85)が始め、息子の基幸さん(56)は2代目という。
 基幸さんによると、うまかた羊羹は馬に荷を引かせて運ぶ馬方さんのお弁当やおやつ代わりの食べ物で、こしあんと小麦粉、金時豆を材料に、ゼラチンは使わず蒸して作っている。「あずま羊羹」とも言われていて、豆大福で有名な内郷のふくみやでは、その名で売っている。
 食べてみると甘さはひかえめで、金時豆がアクセントになっていて、甘塩っぱい。食感がやわらかく、やさしい庶民の味がして、なつかしさを感じる。その味を求めて、あちこちから買いに来るという。店で販売しているほか、福島労災病院の売店にも置いてある。
 横道にそれるが、お菓子ケースには「そばもち」もあって、これもおすすめ。そば茶の粉を上新粉に加え蒸してある楕円形のお菓子で、こちらは赤えんどう豆がアクセントになっている。やはり塩気があり、素朴な味でおいしい。

 今度、勿来の方に出かけたら、林屋製菓工場を訪ねたい。

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