444号

 あさがおとメダカ444号 

 昨年に続き、この夏も自宅にあさがおのカーテンをつくった。2階のベランダからネットをつるし、庭の4つのプランターのあさがおのつるを這わせた。昨年は2つのプランターだったけれど見事なカーテンができたので、今年は倍にした。
 最盛期には50ぐらいの花が咲いたが、思い描いていたほどのカーテンにはならなかった。雨が多かったせいかあちこちの葉が黄色くなり、生長を促すための摘芯(親づるの先を2,3cm切る)するのを忘れてしまったからかもしれない。いまも20近い花が咲いているけれど、昨年のような元気のいいカーテンにはなっていない。
 あさがおなど植物のカーテンを「緑のカーテン」と言う。水のベールで覆われたカーテンで、夏の暑い空気が冷まされるので涼しい感じがする。なにより朝の楽しみがある。
 そうそうこの夏はもうひとつ、わが家の玄関が生物室になった。家族が夏休みの間、学級で飼っているメダカを預かり、卵をふ化させて稚魚を育てた。産卵してもふ化しなかったり、せっかくふ化しても成魚に食べられてしまって稚魚がなかなか育たず、自宅での飼育を思い立ったようだ。
 卵を見つけると水の入った別の容器に移し、メチレンブルーを入れて観察。ふ化すると日付を書いた別の容器に移動させ、3日目から餌を与える。それを毎日、観察しながら繰り返した。そのため成魚の水槽のほかに、卵や稚魚の入った容器がずらりならんだ。水換えの失敗などさまざまあったが、150匹以上の稚魚がいる。
 夏休みが終わって成魚は学級に戻り、稚魚もまもなく教室デビューするが、たくさんいるので里子に出すようだ。わが家でも「せっかくだから何匹か育てたいね」と話している。

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