451号

 卵のサンラータン風451号 

 寒くなってきた。体を温めたくて、朝、時々、サンラータン風のスープを作っている。正確には「卵のサンラータン風」。詳しく覚えていないが、テレビで紹介されたスープだと思う。茶封筒のうしろに走り書きしたレシピを見ながら作っている。簡単でおいしく、ショウガを使うので体をなかから温め、ネギも入っているから風邪予防になる。
 材料(2人分)はA(長ネギ10cm、ショウガ1片、醬油大さじ2分の1、塩小さじ5分の1、砂糖少々、酢大さじ3)B(水大さじ2と片栗粉大さじ1を混ぜておく)、エノキ1パック、溶き卵1個、出汁2カップ、ごま油小さじ2、黒胡椒(粗挽き)少々。
 作り方はまず、エノキは根元を除いて、3等分に切ってほぐす。長ネギとショウガはみじん切り。鍋の熱い出汁にエノキ、Aを加えて2、3分煮たら、Bを加えてとろみをつけ、溶き卵を回して入れ、ごま油と粗挽き黒胡椒を加えてできあがり。
 サンラータンは酢の酸味と唐辛子や胡椒の辛みで酸っぱくて辛く、夏の暑い時に汗をかきながら食べるイメージがある。でも卵のサンラータン風はさっぱりしていて、体にやさしい冬のスープ。
 好みで酢やショウガを増やしたり、ニンジンや椎茸、キクラゲ、豆腐など冷蔵庫にあるものを利用してアレンジしたりするのもいい。ご飯にも、パンにも合う。とにかく簡単なので、材料さえ切っておけば、忙しい朝も負担にならない。
 卵のサンラータン風とは別に、スプーン1杯のショウガの絞り汁に梅肉を少し入れて湯を加えた生姜湯は、冬に欠かせないわが家の飲み物だ。

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