466号

シーラカンスかもしれない 466号

 全国一律にプラスチック製買い物袋の有料化が始まって2年になる。いわきのスーパーは以前からマイバッグが日常化されていたので、食料品の買い物で違和感はあまりないが、衣料品やちょっとした日用品、文房具などはどうなのかと思うことがよくある。
 プラスチック製買い物袋といっても持ち手のないものや厚手のもの、地球にやさしい素材のもの、もちろん紙袋は対象外で有料化にならないはず。しかしSDGsと称してそれもあいまいで、店によって対応はまちまちだ。
 例えば、ATMにお金を入れる袋の設置をやめてしまって不便を感じる銀行があるし、ミュージアムショップで「持ち手のない紙袋でも有料です」と言われることもある。利用者・買い物客として地球環境を考えてのこととは感じられず、社会のなかでシーラカンス化しているのかもと自分自身を思うことがある。
 行きつけのパン屋さんは3枚まで買い物袋が無料で、マイバッグを持参した時には支払額から5円を引いてくれる。買い物客のことを考えてのそのやり方はとても気に入っている。

(章)

そのほかの過去の記事はこちらで見られます。