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ビックイシュー450号 | 480号 |
もうすぐ3月11日が巡ってくる。2011年はうさぎ年だったから丸12年になる。あの日は中学校の卒業式で、卒業証書を受け取った中学3年生はいま27歳になっている。自らの年齢を考えても12年という歳月を感じる。
この新聞が読者の手元に届くころ「ビックイシュー日本版」の450号(3月1日号)が発売される。今年も3月1日号はふくしま特集で、友人でフリージャーナリストの藍原寛子さんとふくしまのいまを伝えている。
タイトルはシンプルに「ふくしまの12年」。フロントはいわき市の造形作家の織田千代さんのはなし。織りを使った立体で表現し、海を守る市民運動にもかかわっている千代さんが12年の思いを語っている。
次は元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんの講演「なぜ汚染水は海に流していけないのか」。さらに、この春以降に帰還する方向で準備が進められている飯舘村長泥地区の前区長の鴫原良友さん、浪江町下津島区長の今野秀則さん、放射線衛生学者の木村真三さんに話を聞きながら、2地区のいまをルポした。
そして、いわき市の民法学者の米倉明さんが12年間考えてきたこと。米倉さんは国民と政府の関係、政治がどうあるべきかを説明している。12年の節目に、この特集を多くの人に読んでいただきたい。
(章)
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