482号

花粉症のはなし 482号

 3月とともに花粉症がやってきた。「この春はスギ花粉の飛散量がかなり多い」という予測があったので覚悟していたが、それにしても目のかゆみと鼻水、喉のイガイガ感がひどいので、前号の新聞の締め切り前にかかりつけの耳鼻咽喉科に行った。
 午後の受付開始時間に並んで受付をして、一度、編集室に戻り、午後の診療開始時間に再度行ってみると外まで診察を待つ人で溢れていた。受付には「ただいま90人待ち」とあり、大変な混雑で、それぞれの様子から多くの人が花粉症で来ていることがわかった。

 ある日突然、朝起きたら両目が一晩泣きはらしたように腫れていて、慌てて眼科で診てもらったら「花粉症だね」と医師から言われた。それから20年以上が経ち、つきあい方を心得ているつもりだった。例年通り、2月中旬から薬(1日1錠)を飲み始め、洗濯物は室内干し、この期間はお酒を控えるなどをしてきた。
 鼻や喉を診たあと、耳鼻咽喉科の先生は「やっぱり2週間前から薬を飲んでいたのがよかったね、軽いほうだよ。ただ鼻の粘膜が炎症を起こしそうだから点鼻薬を使ってみようか」と言い、いつもの飲み薬と目薬、初めての点鼻薬を処方してくれた。その日、めがね店にも行って、目元をシリコンフードで肌に密着させる花粉症用のめがねも購入した。

 目薬は朝と晩に必ずつけ、出勤する前に点鼻薬をシュッとひと吹き、玄関を出る時に花粉症用のめがねをかけ、マスクは二重にする。これまでの対策にそれらをつけ加えただけで、症状はほとんど治り、スギ花粉が飛んでいる時期であることすら意識しなくなった。
 そろそろスギからヒノキの花粉に代わる時期。花粉症用のめがねのお世話になるのもあと少し。

(章)

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