543号

福島まちあるき 543号

 

 ALPS処理汚染水放出の差し止め裁判はいつも、福島地裁で午後から行われるので、その取材で福島へ行く際は、ついでに日ごろ興味がある場所に立ち寄っている。先日は高速を二本松で降りて人気酒造に行った。昨年、オスロで開かれたノーベル平和賞の晩餐会で日本の酒で唯一出されたという。会社で直接販売はしていないそうで、安達の道の駅に置いてあることを教えてもらい、そこで、その梅酒を一本購入した。
 それから国道4号を走り、福島稲荷神社隣の県庁通りに面した駐車場に車を止めた。定休日と重なって行けないままだった古書店「コトウ」を訪ね、大町おかめや(蕎麦屋)で昼食をとり、午後一時前に裁判所に着いた。以前は駅近くに車を置いて周辺を歩いていたが、稲荷神社隣の駐車場がまち探険には便利で、福島の路地を楽しんでいる。
 例えば、カウンターだけの天ぷら屋「しおや」や、リーズナブルな「中国料理上海」、ビルの奥にひっそりあるビストロスズキなど、料理店ばかり挙げたが、どれもいい。何度も歩いているうちに、県庁通りの変化にも気づくようになり、このところ古い建物をリノベーションした若者も好む店が増えている。
 古書店「コトウ」が入っているニューヤブウチビルも味わい深く、一階はメガネ店、二階にコトウとレコード&CD店、三階は食堂「ヒトト」とギャラリーがあってビル自体が面白い。いわきのまちづくりのヒントになる。

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